2004年11月08日

『花より男子』(日本映画 1995)

コミック『花より男子』の日本での実写版である。1995年の作品。劇場映画で78分にまとめられている。当時、かなり話題になったことを記憶しているが、いましがたようやくビデオで見終わったのであった。

内田有紀主演のB級アイドル映画である。こういうチープなテイストがたまらん人にはよろしかろうが、普通にみると、かなりつらい。内田有紀は原作と違ってショートカットだけど可愛いから許す。しかし、最後のカットはもうちょっといい表情の絵にしてやれなかったのか。
悲しいのはF4だ。金持ちにはみえないし、4人がオープンカーに乗って登場したり道明寺が裸に派手派手チョッキででてきたり。妙なところで原作に忠実で、道明寺はおもいっきりアホっぽい。ラストシーンでよくみるとハンサムなのに。谷原章介という役者さんで、現在も活躍中らしい。花沢類は藤木直人。類は難しい役どころだが、藤木直人は顔でカバーしている。演技についてはなにもいうまい。
美作と西門が全く描けていない、二人ともちょい役で、どっちがどっちかわからないどころか、その他大勢にとけ込んでしまっている。
女の子向けのコミックを、美少女アイドル映画にしたんだからムリがある、1時間ちょっとの映画での表現には制約がある、とはいうものの、コミックとは別の作品としてみるにしてもなんだか中途半端な作品。藤原紀香嬢映画初出演作として、歴史に残る一本ではあるようだが。

台湾ドラマ版が成功したのは、やっぱりF4の功績だ、と改めて思うのであった。主役の道明寺はアホなだけじゃだめなんである。もともと女の子向けのコミックなんだから、いい男に描かないと。類は仔仔のほうが上手いかも。というか、仔仔のほうがちゃんと演出してもらっている。美作と西門の描き方も重要。4人揃って、その他大勢よりも背が高くてガタイのいい男子で大正解。
また、設定を中途半端にせず、4人を徹底的なお金持ちにしたり、台湾の庶民的な町並みをほとんど使わなかったのも、ドラマの非現実性を高めている。日本版はそのあたりハンパであるが故にチープなんである。

台湾版の制作者は、当然日本での実写版を参考にしていると思われる。舞台となる大学の雰囲気、かなり似ている。台湾版では日本実写版にあちこちダメだしして反面教師にしてるんではなかろうか。監督、制作者の功績も大きい。

素材が同じでも、料理の仕方で見事に味わいが違う好例。


『花より男子』
(監督:楠田泰之 日本 1995年)
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2004年11月07日

土曜の夜はF4なのだった

この秋、土曜の夜はテレビ鑑賞の時間と化している。地上波で10:00PMから『流星花園』、BSで11:00PMからF4ドラマとくれば、動けなくなるわけだ。NHKの『美しき日々』も微妙に気になったりするが、今晩はおやすみ。

無事、『流星花園NG集』を鑑賞。録画もばっちり。仔仔の「今後芸能活動つづけていくかわからないけど」というコメントにしみじみ。あんた、今や台湾でもトップクラスのギャラで契約する明星じゃんか。3年前の話なのよねぇ。と、時間のギャップを感じるのであった。
東ー東南アジアの中で、実は日本がいちばん流行に遅れてるかも、という状態なわけ。先進国だと威張っている国がかなり面白いことになっているんだが、その住人としては面白がっているだけでは済まないだろう。いろんな分野において、近隣の国に対してより鋭敏にならないと、これはおいてけぼりをくうかも、と。

BS日テレが「BS日テレを見るためにここまでしたという話があればおよせください」とか言っている。『戦神』『貧窮貴公子』『狂愛龍捲風」』『女生向前走』『麻辣鮮師』『橘子醤男孩』『蜜桃女孩』だけじゃなくって『門魚』とか『●子』(楊祐寧のね)とか、ブームにならなくとも、今後も台湾のドラマ放映するんだったら「BS日テレのためにアンテナとチューナー買いました」って投稿してもよいんだが。BSはまだソフトに苦戦しているようだが、北京語ドラマはいかがでしょうか、と。

朱考天くんイベントに関する情報に、思考回路が停止中。いや、別にKenちゃんてわけでもなかったんだけど。F4の中でもわりとふつうのお兄ちゃんだな、と思ってたはずなんだけど。いつの間にやら、ひっかかりのツボがでてきて、気になり出すと止まらないのであった。旭君といい、幼少期のおいたちからくるなんとやら、がある人ってのにどうもなにかが疼くのであった。
posted by 夏居 at 02:02| Comment(0) | F4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月05日

『向左走・向右走 (Turn Left, Turn Right)』ターンレフト・ターンライト

ジョニー・トー〈杜[王其]峰〉のラブコメである。ジョニー・トーといえば、『暗戦 デッド・エンド』に『ザ・ミッション  非情の掟』と、ハードボイルドな男の世界をカッコよく描く監督だ。それが、金城武クンとジジ・リョン(梁詠●)のラブストーリーである。

これがまた、かわいいんである。好きあっているのに、いつまでも出会えない二人。いろんなところですれ違っているのに、部屋さえも隣なのに、本人たちは気がついていない。あり得ない、あほらしい、といってしまえばそれまでの話なのだが、観ていてつい、はらはらしてしまう。
脚本がしっかりしているんである。主役の二人にはそれぞれおじゃま虫がくっつくのだが、その絡み方もよろしい。しかし、冒頭で金城君を誘惑しようとする怖いおねえさんには全く意味がない。

主演の二人はいうまでもなく美男美女。金城君はバイオリン弾き。バイオリンを弾く男というと、つい『流星花園』の花沢類を思い出すが、バイオリンは中華圏美青年のキーアイテムのようだ。ジジ・リョンは『烈火戦車』でアンディ・ラウの相手役としてみたのが最初。烈火戦車が1995年の作品だから、もう10年近く売れっ子なわけで、でもまだ28歳で、立派なもん。日本でも『再見 またあう日まで』がヒットしたし。イーキンとは長いし。こういう甘いラブストーリーの主役にぴったりはまる。可愛い格好で登場するんだけど、その長いマフラー、危なくないか?

舞台は台北。主人公二人の部屋が広くてお洒落で、貧乏とはとてもいえないのは仕方ない。台北の街の描き方がさりげなくていい。『流星花園』みたいにトレンディスポットで固めず、かといって『夢遊ハワイ』ほど泥臭くもなく。ナチュラルでお洒落におさえている。

原作は台湾の絵本。中華圏でのベストセラーということ。雰囲気がわかるサイトはこちら。日本でも出版されているがあまり話題にならなかったような。ほんわかした雰囲気が映画に活かされていることに納得する。
ずっとあきらめずに思っていれば縁は必ずある。たとえ邪魔するものがあったとしても二人は出会うことができる。ジョニー・トーのラブストーリー、隙はあれども、恋に前向きになれる小品に仕上がっている。

レディース・デーの午後の回に鑑賞。映画館には金城君目当てと思われる女性が列をなしていた。


『ターンレフト・ターンライト』
原題 向左走・向右走 (Turn Left, Turn Right)
監督:ジョニー・トー (香港 2003年)
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2004年11月04日

『インファナル・アフェア 無間序曲』 パートIIからみるのもおすすめ

黒社会(マフィア)で生きる潜入捜査官と、警官として生きる黒社会構成員。黒社会と警察の攻防の中、ともにスパイとして敵地で信頼を得ながら働いている二人の男。なんともややこしい事態である。多くのものを失いながら、誰のために生きているのか。苦悩する二人をアンディー・ラウ(劉徳華)とトニー・レオン(梁朝偉)が演じた第1部が日本で公開されたのは2003年のこと。

本作はその第二部である。物語は過去にさかのぼる。二人の潜入者には、アンディー・ラウとトニー・レオンの若き日の姿として前作に登場した、ショーン・ユーとエディソン・チャンが起用されている。が、この二人の比重はそれほど大きくない。アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、フランシス・ン、ロイ・チョンそしてカリーナ・ラウら香港映画ではおなじみの渋めの大御所たちが物語を進めていく。無間道は大人の世界なんである。

よって、安心してみていられる香港ノワールの世界が繰り広げられる。かといって、マンネリ感もない。『藍宇』でおなじみの中国俳優フー・ジュンが重要な役どころで登場したり、カリーナ・ラウが芯のとおった姉御っぷりをみせたり、キャスティングと脚本のバランスもよい。
二人の若手の見せ場が効果的。キャリアも知名度もあって癖の強い俳優たちのなかで、よく健闘している。物語が複雑なためとまだ二人とも役者としての癖がついていないため、いまいちどっちがどっちなのか区別がつかなくなったりもするが。
どちらかというと、ショーン・ユーのほうが印象が強い。警官の制服よりも、黒社会の派手な格好のほうが個性をだしやすい、ということもあろうが。エディソン・チャンは、出演作を何本かみているのだが、育ちがよすぎる感があり荒っぽい役どころにはそぐわないと思うのは私だけか。

フランシス・ン、というよりン・ジャンユーといったほうがしっくりくるのだが、この人はでる作品ごとに印象がちがう。悪役やら黒社会の人役は得意の人だが、今回は眼鏡をかけたインテリ風の黒社会のボスとしてご登場。誰かと思った。
逆にエリック・ツァンは、エリック・ツァンにしか見えないが、この人はこれでよろしい。アンソニーは独自の渋さをかもしだしているし、メインキャスト紅一点のかーりんは格好いいし。

トニーとアンディが中心だったIとは別の作品として鑑賞できる。かつ、ちゃんと3部作のうちのひとつとして話もつながっている。IIをみてからIをみてもいいようにできているのはお見事。アンドリュー・ラウのお仕事でも、おなじ連作『古惑仔』よりもはるかに緻密であり、その進化がうかがえる。もっとも『古惑仔』はあれはあれで、よろしいんですが。無間道もそのうち外伝なんかでてきたりするかもしれないが、折角なのでこのまま渋くキメてほしい。

なお、エンドロールのあとでIIIの予告がながれ、これは必見。これまた無茶苦茶楽しみなキャスティング。香港では今年の12月から公開とか。なお香港のサイトはこちら

新宿は歌舞伎町の映画館街で鑑賞。香港ノワールものをここでみると、日本で観ているにもかかわらず、映画館をでてからもしばらく気分がつづいてたいへん楽しい。こわい、という意見もあるようですが。


インファナル・アフェア 無間序曲
監督:アンドリュー・ラウ (香港 2003年)
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2004年11月03日

『流星花園II』いきなり最終回

HDDレコーダーのデジタル予約がうまくできずに本放送を見逃し、本日ようやっと『流星花園II』最終回をみたのであった。いきなり最終回である。1~25話は知らない。いちおうあらすじはおさえてるが。

吹き替えなし、字幕版なのは嬉しい。やっぱ、F4の4人が揃っている場面がよろしい。わずか1シーンしかなかったけど。しかし、ヴァネスに仔仔、君たちパート1出演の頃と比べると明らかに顔がまるいぞ。

で、結局ハッピーエンドだったらしい。なにしろいきなり最終回なんでよくわかんないんだが、結局道明寺は家出した、ということなんだろうか? なぜ、バルセロナで牛追い祭りなのか? まぁいいや。
つくしがツアコンやっているのをみると深キョンの『FRIENDS』を思い出す。ツアコンはアジアのドラマでの人気職業か?

『流星花園』の最大の魅力は、F4の緊張感なのかもしれない。裏方の制作側にも今までにないドラマをつくる意気込みがあったと思う。F4の4人は演技はかたいものの、その必死さが画面から伝わってくるのだ。現在地上波では第5話が放映されたところだが、特にジェリー旭君は無我夢中でひりひりした感がある。それがおさえのきかない性格という設定の道明寺とうまくオーバーラップしている。ちなみに第5話の中心はパーティーシーンですが、ヴァネス美作とつくしのツーショットもなかなか。旭のスーツはどうみても貸衣装だな。
『流星花園II』について、最終話しかみていないのになんなんですが、F4はフラッシュを浴びることに慣れて、テレビ俳優としてこなれてしまったのかもしれない。走るジェリー君の姿にも、どことなく余裕があるのだ。記憶喪失だったという設定もあるかもしれないが。『流星雨』の道明寺編その2も無事観ることができたが、『流星花園』とは違って、道明寺がいい人にすぎるんですわ。
私としては言承旭の見所って、ただのハンサム・いい男ってんではなく、中華成功立志伝・貧乏な幼年時代を経て明星としてストレス抱えながら大金持ちに、てなあたり。立志、というわけでもないようですが。その過程が記録されているのがまさに『流星花園』ではないかと。

しかし、最終回だけというのは消化不良。なんだかんだいっても、うごく4人をちゃんと観たい。『流星花園II』と『流星雨』、再放送、もしくはDVDレンタルがでないかなぁ。

社会がやりきれない事件や災害でもやもやしている時、隣の国の明星たちがみせてくれる精一杯のパフォーマンスにほっとする。夢を託せる人たちは世の中に必要なのだ。
posted by 夏居 at 00:30| Comment(3) | TrackBack(0) | F4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月02日

『夢遊ハワイ』(「台湾映画と日本」・台湾映画上映会)

『夢遊ハワイ』が上映されるというので早稲田大学に足を伸ばす。東京国際映画祭で上映された作品である。

話を進めるのは兵役中の少年、といっていいくらいの若者二人。頭のおかしいふとっちょの後輩が脱走し、退役を間近に控えた二人が探しにいくことになる。みんな女の子が気になるお年頃。脱走したふとっちょは雑誌のモデルを彼女だと思いこみ、彼を追う一人は見知らぬ女の子を口説く趣味があり、もう一人は小学校の時の憧れの女の子を捜す。

やや暗めの画面。内省的でのどかな、田舎を舞台にした台湾映画らしい台湾映画である。なんということのない、若者成長物語なのだが、兵役という台湾の若者独自の事情を背景に上手につかっている。若いいちばん充実した時期の退屈な時間。美しい映像をみせている。水色に光るガードレールがきれい。

主演の男の子はトニー・ヤン(楊祐寧)とホワン・ホンセン(黄鴻升)。二人とも台湾のトップアイドルだが演技経験はそれほど多くはない、という。男性アイドルグループ花盛りの台湾だがホワン・ホンセンは『丸子』というユニットにいるらしい。短髪の台湾アイドルって、新鮮。二人ともハンサムだが個性を描きわけているってわけでもないんで、どっちがどっちの役だったか、いまひとつ区別がついていなかったりする。映画としては、どっちでもいいのかも。

若者映画ということで、先日観た『狂放』とつい、比較してしまうが、作品として成功しているのは本作品のほう。ストーリーに無理はあるが、物語に広がりがある。ホワン・ホンセンは『狂放』にも主演しているが、『夢遊ハワイ』でのほうがのびのびしてかわいらしい。役柄故、というよりも監督の撮り方にもその理由があるようだ。監督は演技経験の浅い役者たちに、自由に演技をさせて、編集していったという。これは現在の台湾でよく使われる手法とのこと。監督のキャリア故か。

そうはいってもこの作品も観る人を選ぶ映画だろう。台湾映画独特の芸術性が強いんである。台湾映画を見慣れていない人には90分がつらいかもしれない。日本での公開は決まっていない、という。
台湾での一般公開はこれから、ということだがトップアイドルが芸術映画にでることの効果というか反響が気になる。
トニー・ヤンについては、ポップアジア53号によると『十七歳的天空』の日本公開が予定されているらしい。台湾で大受けした十代のゲイ・コメディで、シンガポールでは上映禁止になったとか。テーマソングも軽やかで、とっても気になる1本

シュー・フーチュン監督と『時の流れの中で』のチェン・ウェン・タン監督が来場しており、観客からのQ&Aもあった。台湾の兵役のことなど、台湾に関するややかためのディスカッションが多かった。娯楽としてよりも文化としてみる映画という雰囲気だったが、これも悪くない。何故ハワイなのか、というとどうやら監督の憧れの場所らしい。撮影場所は台東ということ。
早稲田大学台湾研究所の主催。大衆文化の映画をアカデミズムに持ち込むのはなかなか大変でしょうが、よい企画です。これからもがんばってください。


『夢遊ハワイ』
(監督:シュー・フーチュン 2004年)
posted by 夏居 at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月01日

中華芸能雑誌などをぱらぱら見てみる 

神田のブックフェスティバルに足を伸ばした。本命は斉藤美奈子氏の講演会だった。こちらについてはまたそのうち。
ついでに神保町のアジア文庫なる本屋さんを久しぶりにのぞいてみた。すずらん通りにあるアジア関係の書籍をあつめた本屋さんである。
アジアン天堂による同人誌のバックナンバーに、ヴァネスのインタビューがのっかってた。『流星花園II』撮影前なので、やや古いが素人感覚溢れる貴重な取材記事。
ポップアジアのバックナンバーをついつい購入。村田順子氏による、「どんな大金持ち役でも貧乏に見えるジェリー」の素敵なイラストが載っている号である。松岡環氏がレスリー・チャンの追悼記事をよせている。アジア芸能記事のプロの書き手は、10年くらい変わっていないのではないかしら。第一人者たちの記事は安定していてよろしいのですが。ちなみに仔仔が表紙の49号は在庫切れ。

現地発のおもしろい本はないかしら、と思ったが、この手のものは芸能専門の中華屋さんにいったほうが品揃えよろしいようで。
posted by 夏居 at 01:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月31日

『カンフー・ハッスル』舞台挨拶付き(東京国際映画祭)

雨の渋谷でしたが、映画祭は続いています。
さて、特別招待作品の『カンフー・ハッスル』、来年早々に日本でも劇場公開するということで、無理してみることもないかなぁ、と思った。が、周星馳の舞台挨拶つきというんで、一般発売初日にチケット確保。3分で完売というニュースがでてましたが、そこまででもなかったような。

文化革命前の中国。どことなく『上海灘』を思い出させる街並みや、かの九龍城を連想させる雑居アパートが舞台となるが、セットがどことなく安っぽいのが、らしくてよろしい。
ストーリーの詳細は、これから観る人がいらっしゃることなので、省略する。はじまってしばらくは地味でややたるいが、後半は星馳節が炸裂する。派手なアクションと馬鹿馬鹿しい特撮のてんこ盛り、脇にはほろっとさせられる清楚なラブストーリー。単純に、楽しめて、あとに残らない。お子様にも安心して勧められる。
主演なのに星馳の出番が少なかったのは、たぶん俳優よりも監督や脚本、制作に集中したかったためと思われる。ナンセンス・カンフー映画なので、日本でも一般うけすることは間違いないが、俳優・周星馳が動いているのをみるのが好きな迷には、物足りないかもしれない。

舞台挨拶の周星馳は、監督・周星馳だった。3階からも、緊張していることがわかった。受け答えも実直で真面目。「これからも皆さんの期待に応える作品をつくっていきたい」とか謙虚なのだ。サービス精神は言葉ではなく、大勢が舞台にならんでパフォーマンスをやることと衣装で発揮。スクリーンの中で広東語を早口でまくしたてて表情豊かに馬鹿やって人をこづいたりしている、よく見るとかなりの男前の周星馳とは異なった。役者がスクリーンで演じる姿って、やっぱり幻影なのである。司会のおねえさんは「かわいい」とかいってたが、立派なおじさまである。映画監督って、それも成功してしまった監督って、大変なのねぇ。

日本で香港映画というとカンフーや少林寺をテーマにしたものが大きく取り上げられて大手の配給ルートにのる。動きが派手なのと、従来のイメージに沿ったものだからだろう。周星馳の作品でも『食神』など、日本でも公開されているのだが、『少林サッカー』ほど大々的に取り上げられなかった。言葉の細部がわからなくったって十分面白いのになぁ。その点、『カンフー・ハッスル』は売れ線をハズしていない。

私は3階席で鑑賞したが、2階、3階とも空席がけっこうあった。足下も悪いことだしチケットとったもののいかなかった人もいるのだろうが、勿体ない。観たくても観れなかった人も大勢いたと思われるのに。スクリーンがみにくくなるためわざと人をいれてない席もあるのかもしれないが、舞台挨拶つきだったら、なおのこと、見たい人は一人でも見えるようにしたほうがよいように思えるのは素人考えか。

会場が六本木と渋谷にわかれていること、ちらちらと人様のBLOGをみると不評である。六本木ヒルズ、会場の雰囲気としてはいいのだが。JRや地下鉄だと渋谷と六本木は行き来しにくい。車で移動する分には近くて便利。六本木ヒルズー渋谷間はバスが運行しているのだが、これは無料配布しているパンフレットに大きく書かないと気がつかない人もいるかもしれない。
東京国際映画祭は、一般にも大きく宣伝しているにもかかわらず、マスコミや映画関係者以外の観客に対しては、残念ながらちょっと冷たいんではないか、と思ったりもする。チケットがとりにくかったり、行ってみれば空席があったりということも含めて。映画でごはんを食べている人中心なのは当然とはいうものの、大々的な広報からつい運営にまで期待しすぎてしまう普通の映画好きとしてはやや寂しい。チケットの値段は良心的だし、内容的にはラインナップはいいし豪華ゲストを生で見ることができたりして、文句ないのだが。


『カンフー・ハッスル』
監督:周星馳(香港 2004年)
posted by 夏居 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月30日

朱考天くんアルバム発売イベントとな

なんだか久しぶりにF4である。考天くんのアルバム12/6に発売とな。イベントもあるとな。

マジで台湾いくか、考えている自分が怖い。台湾・香港には久しく行ってないし、いいチャンスかも。いつのまにか航空券の値段しらべてるし。結構割安な時期だな、と。
夜便でいって、いつもの節約コースをとるか。節約コースって、ここに書くのも恐ろしい、Jerry君も真っ青の倹約宿泊方法であるが野宿ではない。念のため。

仕事の都合は、とカレンダーをみたら、これはまずい。12/2と6、前後がはずせない、さぼると殺されそうなことになっているでないか。いや、ふだんたいした仕事してないんだけど、こういうときに限って、とぶつぶつ。これでもいちおう社会的信用ってのもあるし。無理すりゃなんとかなるけど、帰ってこれなくなると洒落にならんからなぁ。理性は保っているのである。
結局ファンクラブにもはいりそこねたし、これは今回あきらめろ、ということか。うむ。が、しかし。しばし逡巡しそうである。

さて、こうさぎさんをつれてきた。名前はなんとなくヴァネ。落ち着きがないから。Macromedia Flash Player 7がはいっていたら見えるらしい。開発元については『Internet Magazine』の12月号
にとりあげられてた。
posted by 夏居 at 00:48| Comment(2) | TrackBack(0) | F4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月29日

『 狂放』(東京国際映画祭)

東京国際映画祭が続いています。本日は日中の渋谷に行ってきました。『狂放』という台湾映画です。以下、とっても辛口なんで、明日の上映、もしくはどこかでこれから観る方は観てからお読みくださることをおすすめします。

高校卒業して、なんとなくぷらぷらしている台湾の若者たちのおはなし。刺青いれたりクラブで踊ったり。大学に行っている子もいるけれども。画面も暗めで、久しぶりに映画を観ていて眠くなった。主要な登場人物が男の子2人女の子1人の3人なのか、あともう一人の女の子もいれて4人なのかもよくわかんなかった。男の子ふたり、女の子ふたり、それぞれの区別もつかなかった。男の子同士、女の子同士で同性愛やってるってことはわかるんだけど、だから? ってかんじ。それなりに物語はあるみたいなんだけど、過程が省略されているから、ラストもなんでこうなるのか、さっぱりわからんのである。

私は結構あちこちでほめられていたイラン映画『ブラック・ボード -背負う人-』を映画館で観て爆睡した感性の持ち主である。タイトルど忘れしたが結構評判だった香港のインディーズ映画も眠かった。なので、観客に問題があると片づけていただいてもいいのだが、台湾の現代風俗を描いた映画を日本人の観客がみているから、ということもあるような気がする。日本には高校卒業してうだうだしている若者なんて、何年も前から掃いて捨てるほどいて格段珍しいことではない。
日本には彼らを主人公にした、地味めの秀作映画も多い。なので、この作品に描かれた若者たちは、どうもパンチ不足なのだ。大学受験に熱をいれ、台北の駅前に予備校が乱立している台湾ではエッジな部類の若者なのかもしれないけど。
日本以外のアジア圏のここ数年のうだうだ系若者を描いた映画としては香港のフルーツ・チャンの『メイド・イン・ホンコン』がまず思い出されるが、この作品にあるような時代背景や場面の作り方からくる切なさも感じられなかった。

なにか言いたいことがあるってのはわかる。過程の省略も意味のあることかもしれないし、プロットの構成とか、場面の切り替えとか、工夫しているのはわかるから手厳しいことをいうのは酷ではあるのだが。


『狂放』
監督:レスト・チェン (2004年 台湾)
posted by 夏居 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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