これは観たい、なんとかならんか、というわけでまずは「衛星劇場」ってなんだ? というところから検索開始。どうやらテレビの有料チャンネルらしい。インターネットで見えるのか? 否。スカパー!加入が必要らしい。
うちのアンテナはBSデジタル用。スカパー!はたしかもう一つアンテナがいったはず。2つもアンテナつけてもなぁ、というところなのだが、BSデジタルアンテナで視聴できるスカパー!110というシステムで選択できるチャンネルに「衛星劇場」がはいっているでないか。月1500円くらい。が、その前に、無料おためし16日間というサービスがあるでないか。
これまでCS観ようという気はまったくおこらずさわっていなかったチューナーのCSボタンをはじめてさわってCSに切り替えてみたらどうやらスカパー!ガイドが映っている。
よくわからないがとりあえずはインターネットから無料キャンペーンに申し込んでみる。なになに、申し込み後視聴するためには衛星メールを受信、とな。衛星メールってなんだ? チューナーのネットワーク設定も必要なのか? チューナーの説明書をひっくりかえし、電話線をつないでみたりしばらく四苦八苦。最近の家電製品は高機能すぎて使い方がさっぱりわからんとぶつぶついいながら、あちこちつついていたら、うつった。衛星劇場のチャンネルが。
そんなわけで本日放映の第2回をめでたく字幕付きでみることができたのだった。
一話分だが、お見事。原作をそのまんまドラマにもってきている。原作のイメージそのままの配役・役作りは台湾ドラマの得意技。主人公の不細工でふとっちょの女の子・ゆりも人気アイドルが演じてるんだが微妙にブス可愛くって原作のまんま。日本だったら、アイドルなんだからもうちっと可愛く、となるところなんだろうが手抜きなし。ゆりが思いをよせる菫君、写真でみると原作とは髪の長さがちがうためかいまいちだったんだが、ドラマで観ると悪くない。だいたいこのジェリー・ホァンって、F4が脇役のドラマ『部屋においでよ』の主役の男の子でないか。『部屋においでよ』の年上に恋する少年とは別人である。ぶっきらぼうな男性にちゃんとなっている。菫の配役には悩んだのかもなぁ。単純ないい男ってわけにもいかん役どころだし。芙蓉姉さんはそのままOK。そしてこのドラマで一気にトップスターになった葵君・ジョセフ・チェンである。弁護士ドラマの変な髪型はいただけないが、『薔薇之恋』ではいい。長髪で男だか女だかわからない倒錯気味の弟という設定だが自然。目も小さいし顔立ちは美形ってわけでもないのだが、原作からはいっても「実写にすると葵ってこんな男の子になるんだ」という説得力がある。今回登場しなかったが、ばあややら芙蓉の恋人になる猫吉、影の主役となる4人兄弟の母親にも期待できる。
とにかく原作がすばらしい。コメディにみせながら普遍的なテーマである愛や家族を正面からとりあげている。ストーリーはハッピーエンドにむかって展開していき、登場人物たちは暖かい方向へ少しずつ変化していく。原作をそのまま活かすよう努力して実写にするんだったら『流星花園』や『戦神』と並ぶドラマになるのは頷ける。
しかし、全41回。長さがあってこその台湾ドラマであるが見続けるかどうか。
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