2006年03月12日

台湾ドラマ『薔薇之恋』

最近斜め読みのf4.tvからのメルマガであるが、先日「衛星劇場で『薔薇之恋』放映開始」との文字をみつける。『薔薇之恋』って、吉村明美の傑作『薔薇のために』の台湾版でないか。ドラマとしても台湾で評判だったというではないか。観たい観たいとずっと思っていたドラマでないか。

これは観たい、なんとかならんか、というわけでまずは「衛星劇場」ってなんだ? というところから検索開始。どうやらテレビの有料チャンネルらしい。インターネットで見えるのか? 否。スカパー!加入が必要らしい。

うちのアンテナはBSデジタル用。スカパー!はたしかもう一つアンテナがいったはず。2つもアンテナつけてもなぁ、というところなのだが、BSデジタルアンテナで視聴できるスカパー!110というシステムで選択できるチャンネルに「衛星劇場」がはいっているでないか。月1500円くらい。が、その前に、無料おためし16日間というサービスがあるでないか。
これまでCS観ようという気はまったくおこらずさわっていなかったチューナーのCSボタンをはじめてさわってCSに切り替えてみたらどうやらスカパー!ガイドが映っている。
よくわからないがとりあえずはインターネットから無料キャンペーンに申し込んでみる。なになに、申し込み後視聴するためには衛星メールを受信、とな。衛星メールってなんだ? チューナーのネットワーク設定も必要なのか? チューナーの説明書をひっくりかえし、電話線をつないでみたりしばらく四苦八苦。最近の家電製品は高機能すぎて使い方がさっぱりわからんとぶつぶついいながら、あちこちつついていたら、うつった。衛星劇場のチャンネルが。
そんなわけで本日放映の第2回をめでたく字幕付きでみることができたのだった。

一話分だが、お見事。原作をそのまんまドラマにもってきている。原作のイメージそのままの配役・役作りは台湾ドラマの得意技。主人公の不細工でふとっちょの女の子・ゆりも人気アイドルが演じてるんだが微妙にブス可愛くって原作のまんま。日本だったら、アイドルなんだからもうちっと可愛く、となるところなんだろうが手抜きなし。ゆりが思いをよせる菫君、写真でみると原作とは髪の長さがちがうためかいまいちだったんだが、ドラマで観ると悪くない。だいたいこのジェリー・ホァンって、F4が脇役のドラマ『部屋においでよ』の主役の男の子でないか。『部屋においでよ』の年上に恋する少年とは別人である。ぶっきらぼうな男性にちゃんとなっている。菫の配役には悩んだのかもなぁ。単純ないい男ってわけにもいかん役どころだし。芙蓉姉さんはそのままOK。そしてこのドラマで一気にトップスターになった葵君・ジョセフ・チェンである。弁護士ドラマの変な髪型はいただけないが、『薔薇之恋』ではいい。長髪で男だか女だかわからない倒錯気味の弟という設定だが自然。目も小さいし顔立ちは美形ってわけでもないのだが、原作からはいっても「実写にすると葵ってこんな男の子になるんだ」という説得力がある。今回登場しなかったが、ばあややら芙蓉の恋人になる猫吉、影の主役となる4人兄弟の母親にも期待できる。

とにかく原作がすばらしい。コメディにみせながら普遍的なテーマである愛や家族を正面からとりあげている。ストーリーはハッピーエンドにむかって展開していき、登場人物たちは暖かい方向へ少しずつ変化していく。原作をそのまま活かすよう努力して実写にするんだったら『流星花園』や『戦神』と並ぶドラマになるのは頷ける。
しかし、全41回。長さがあってこその台湾ドラマであるが見続けるかどうか。
posted by 夏居 at 20:28| Comment(2) | 中華圏いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月27日

貧富の格差はあれども楽観論

コメントのお返事かいてたらまた長くなったので独立させちまいます。

なんやかんやといったって、世界はけっこうゲンキンである。今の日本ではアジアよりアメリカのポップカルチャーのほうがメディアにのりやすいのは、単純にアメリカのほうがお金持ちだから、という側面がある。お金があれば人をおどろかせるような作品をつくることは、おそらくは、ないよりも容易い。広告や宣伝にも費用はかかる。政治的・経済的な関係にしても、往々にしてお金持ちの国のほうが優先される。みんなが関心をもつから情報もはいりやすい。
韓流ブームとて、韓国が経済力をつけてきたことと無縁ではないだろう。先日コメントした 『 哈日族 -なぜ日本が好きなのか-』によると、台湾でも2001年に韓流ブームがあったとのことだが、制作費が安く日本ドラマに似たものとして韓国ドラマがうけたらしい。しかし、日本の韓流ブームは、制作費の安さ故ではない。『冬のソナタ』が爆発的人気をよんだのは、そのクオリティによる。ゲンキンな日本はお金持ちの国なんである。

中国・台湾やほかの国が経済力をつけていくにつれて、状況は少しずつかわるだろう。
台北にはじめていったのは、1998年。そう昔のことではないのだが、その頃なかった地下鉄が今はできている。
バンコクもすさまじい。このあいだ、4年ぶりにあそびにいったら、ここは香港か、と見まがうばかりになっていた。あちこちに建築中の建物がある。高級ファッションビルが何軒もできていて、化粧品やらお洋服やら、得られているものは日本と同じ。値段も同じ。M.A.C.の化粧品売り場では若いタイの女の子が化粧してもらってた。屋台の汁そばが50円程度の、タイの庶民の物価からすると、とんでもない値段でないかと思うのだが、街には制服姿の中高生がいっぱいふらふらしている。4年前は学生が街であそんでたりしなかったよな、ということはやっぱり中産階級層の生活が豊かになっているんだろう。

ただ、これらは首都でのこと。台湾はともかく、タイの地方都市や田舎がどうなっているのかまでは、行ってないからわからない。先富論というやつかもしれない。私がみてきたものは、私がみたものでしかない。が、中国だけでなく、アジアの国々のここ10年の成長はめざましいことは、おそらく間違いない。そして、よく指摘されていることだが、これらの国の子供や若者は元気だ。

矛盾はいろんなところにある。すぐになにかができるというわけでもない。まずは、関心を持ち続けること。できれば自分の目でみること。何故って、面白いし楽しいから。文化的なちがいとか歴史的背景とかの知識はそうこうしているうちに身についてくる。なにかやりたくなったらやればいい。あと、自分たちの足下を崩さないようにすること。
自分が年老いた頃、これらの国々の今がテレビやインターネットをつければ流れ込んでくるようになることを楽しみにしている。楽観的なんである。







posted by 夏居 at 01:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 中華圏いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月25日

大陸の貧富の格差の広がりというテーマ

かくしてアンテナも届き、めでたくBSがみえるようになりました。『流星花園』関係で恩恵がうけられるようになるのは来週のようですが、この週末テレビッ子と化しています。

さてNHKの『63億人の地図』が中国をとりあげていた。この番組が地図を上手くつかっているか、はおいといて、大陸の貧富の格差の広がりというテーマは、中華圏に興味を持つ者にとって外せない。
ドキュメンタリーにとりあげられている素材は、あくまでも取材陣がみたものだが、にしたって、今回取り上げられているのは現実の一部と思って間違いなかろう。
上海の富人区という地区がでてきたが、中国のお金持ちはすさまじい。日本人からみると、そんな大げさなともみえる設定の『流星花園』の道明寺のおうちみたいな家は現実にある。都市部の金持ちはとことん金持ちで、農村部は子供に教育を満足にうけさせてやることもできない。で、「民工」として都市部に出稼ぎにでて、その子供たちはとりあえず小学校までは「民工学校」に通っている。
気になった言葉として「先富論」というのがあった。先に豊かになれる者から豊かになれ、という?小平の言葉。現在では「共同富裕」を目指しているらしい。

いろんな見方ができるわけだが、いろんな面で他人事ではあるまい。現在の中華圏からは目が離せない。急激にうごいている。
中華明星は関心事のひとつなんで、農村部の女の子が登場したとき家にその手のものはないかと思ってみたが見あたらない。大陸でも明星やらなんやらに幻影をみいだすのは、都市部住民なのか。農村部では、まずは日々の生活か。大陸での明星消費について、はたして実態はいかなるものか、誰か調査してないか。
一つの大きな国家にはげしい貧富の差があるのはよいことだとはいわないが、現在のところ差がそれほど大きくない国でしか生活していない者からすれば、貧富の差がひきおこす様々な社会現象というのは、調査・記録しておく価値があるように思うのだが。いずれ解消されるという楽観的な観点からも。

BSのディベート番組では、中国から日本にきている留学生が「日本でも、文化交流のために今の中国のドラマや音楽を放送してほしい」というようなことをいってた。F4じゃなくても、大陸のドラマ『還珠格格』とかみたいんだが、手軽に見る方法はないか。
posted by 夏居 at 00:20| Comment(2) | 中華圏いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

台湾ドラマ『薔薇之恋』

最近斜め読みのf4.tvからのメルマガであるが、先日「衛星劇場で『薔薇之恋』放映開始」との文字をみつける。『薔薇之恋』って、吉村明美の傑作『薔薇のために』の台湾版でないか。ドラマとしても台湾で評判だったというではないか。観たい観たいとずっと思っていたドラマでないか。

これは観たい、なんとかならんか、というわけでまずは「衛星劇場」ってなんだ? というところから検索開始。どうやらテレビの有料チャンネルらしい。インターネットで見えるのか? 否。スカパー!加入が必要らしい。

うちのアンテナはBSデジタル用。スカパー!はたしかもう一つアンテナがいったはず。2つもアンテナつけてもなぁ、というところなのだが、BSデジタルアンテナで視聴できるスカパー!110というシステムで選択できるチャンネルに「衛星劇場」がはいっているでないか。月1500円くらい。が、その前に、無料おためし16日間というサービスがあるでないか。
これまでCS観ようという気はまったくおこらずさわっていなかったチューナーのCSボタンをはじめてさわってCSに切り替えてみたらどうやらスカパー!ガイドが映っている。
よくわからないがとりあえずはインターネットから無料キャンペーンに申し込んでみる。なになに、申し込み後視聴するためには衛星メールを受信、とな。衛星メールってなんだ? チューナーのネットワーク設定も必要なのか? チューナーの説明書をひっくりかえし、電話線をつないでみたりしばらく四苦八苦。最近の家電製品は高機能すぎて使い方がさっぱりわからんとぶつぶついいながら、あちこちつついていたら、うつった。衛星劇場のチャンネルが。
そんなわけで本日放映の第2回をめでたく字幕付きでみることができたのだった。

一話分だが、お見事。原作をそのまんまドラマにもってきている。原作のイメージそのままの配役・役作りは台湾ドラマの得意技。主人公の不細工でふとっちょの女の子・ゆりも人気アイドルが演じてるんだが微妙にブス可愛くって原作のまんま。日本だったら、アイドルなんだからもうちっと可愛く、となるところなんだろうが手抜きなし。ゆりが思いをよせる菫君、写真でみると原作とは髪の長さがちがうためかいまいちだったんだが、ドラマで観ると悪くない。だいたいこのジェリー・ホァンって、F4が脇役のドラマ『部屋においでよ』の主役の男の子でないか。『部屋においでよ』の年上に恋する少年とは別人である。ぶっきらぼうな男性にちゃんとなっている。菫の配役には悩んだのかもなぁ。単純ないい男ってわけにもいかん役どころだし。芙蓉姉さんはそのままOK。そしてこのドラマで一気にトップスターになった葵君・ジョセフ・チェンである。弁護士ドラマの変な髪型はいただけないが、『薔薇之恋』ではいい。長髪で男だか女だかわからない倒錯気味の弟という設定だが自然。目も小さいし顔立ちは美形ってわけでもないのだが、原作からはいっても「実写にすると葵ってこんな男の子になるんだ」という説得力がある。今回登場しなかったが、ばあややら芙蓉の恋人になる猫吉、影の主役となる4人兄弟の母親にも期待できる。

とにかく原作がすばらしい。コメディにみせながら普遍的なテーマである愛や家族を正面からとりあげている。ストーリーはハッピーエンドにむかって展開していき、登場人物たちは暖かい方向へ少しずつ変化していく。原作をそのまま活かすよう努力して実写にするんだったら『流星花園』や『戦神』と並ぶドラマになるのは頷ける。
しかし、全41回。長さがあってこその台湾ドラマであるが見続けるかどうか。
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2004年10月27日

貧富の格差はあれども楽観論

コメントのお返事かいてたらまた長くなったので独立させちまいます。

なんやかんやといったって、世界はけっこうゲンキンである。今の日本ではアジアよりアメリカのポップカルチャーのほうがメディアにのりやすいのは、単純にアメリカのほうがお金持ちだから、という側面がある。お金があれば人をおどろかせるような作品をつくることは、おそらくは、ないよりも容易い。広告や宣伝にも費用はかかる。政治的・経済的な関係にしても、往々にしてお金持ちの国のほうが優先される。みんなが関心をもつから情報もはいりやすい。
韓流ブームとて、韓国が経済力をつけてきたことと無縁ではないだろう。先日コメントした 『 哈日族 -なぜ日本が好きなのか-』によると、台湾でも2001年に韓流ブームがあったとのことだが、制作費が安く日本ドラマに似たものとして韓国ドラマがうけたらしい。しかし、日本の韓流ブームは、制作費の安さ故ではない。『冬のソナタ』が爆発的人気をよんだのは、そのクオリティによる。ゲンキンな日本はお金持ちの国なんである。

中国・台湾やほかの国が経済力をつけていくにつれて、状況は少しずつかわるだろう。
台北にはじめていったのは、1998年。そう昔のことではないのだが、その頃なかった地下鉄が今はできている。
バンコクもすさまじい。このあいだ、4年ぶりにあそびにいったら、ここは香港か、と見まがうばかりになっていた。あちこちに建築中の建物がある。高級ファッションビルが何軒もできていて、化粧品やらお洋服やら、得られているものは日本と同じ。値段も同じ。M.A.C.の化粧品売り場では若いタイの女の子が化粧してもらってた。屋台の汁そばが50円程度の、タイの庶民の物価からすると、とんでもない値段でないかと思うのだが、街には制服姿の中高生がいっぱいふらふらしている。4年前は学生が街であそんでたりしなかったよな、ということはやっぱり中産階級層の生活が豊かになっているんだろう。

ただ、これらは首都でのこと。台湾はともかく、タイの地方都市や田舎がどうなっているのかまでは、行ってないからわからない。先富論というやつかもしれない。私がみてきたものは、私がみたものでしかない。が、中国だけでなく、アジアの国々のここ10年の成長はめざましいことは、おそらく間違いない。そして、よく指摘されていることだが、これらの国の子供や若者は元気だ。

矛盾はいろんなところにある。すぐになにかができるというわけでもない。まずは、関心を持ち続けること。できれば自分の目でみること。何故って、面白いし楽しいから。文化的なちがいとか歴史的背景とかの知識はそうこうしているうちに身についてくる。なにかやりたくなったらやればいい。あと、自分たちの足下を崩さないようにすること。
自分が年老いた頃、これらの国々の今がテレビやインターネットをつければ流れ込んでくるようになることを楽しみにしている。楽観的なんである。







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2004年10月25日

大陸の貧富の格差の広がりというテーマ

かくしてアンテナも届き、めでたくBSがみえるようになりました。『流星花園』関係で恩恵がうけられるようになるのは来週のようですが、この週末テレビッ子と化しています。

さてNHKの『63億人の地図』が中国をとりあげていた。この番組が地図を上手くつかっているか、はおいといて、大陸の貧富の格差の広がりというテーマは、中華圏に興味を持つ者にとって外せない。
ドキュメンタリーにとりあげられている素材は、あくまでも取材陣がみたものだが、にしたって、今回取り上げられているのは現実の一部と思って間違いなかろう。
上海の富人区という地区がでてきたが、中国のお金持ちはすさまじい。日本人からみると、そんな大げさなともみえる設定の『流星花園』の道明寺のおうちみたいな家は現実にある。都市部の金持ちはとことん金持ちで、農村部は子供に教育を満足にうけさせてやることもできない。で、「民工」として都市部に出稼ぎにでて、その子供たちはとりあえず小学校までは「民工学校」に通っている。
気になった言葉として「先富論」というのがあった。先に豊かになれる者から豊かになれ、という?小平の言葉。現在では「共同富裕」を目指しているらしい。

いろんな見方ができるわけだが、いろんな面で他人事ではあるまい。現在の中華圏からは目が離せない。急激にうごいている。
中華明星は関心事のひとつなんで、農村部の女の子が登場したとき家にその手のものはないかと思ってみたが見あたらない。大陸でも明星やらなんやらに幻影をみいだすのは、都市部住民なのか。農村部では、まずは日々の生活か。大陸での明星消費について、はたして実態はいかなるものか、誰か調査してないか。
一つの大きな国家にはげしい貧富の差があるのはよいことだとはいわないが、現在のところ差がそれほど大きくない国でしか生活していない者からすれば、貧富の差がひきおこす様々な社会現象というのは、調査・記録しておく価値があるように思うのだが。いずれ解消されるという楽観的な観点からも。

BSのディベート番組では、中国から日本にきている留学生が「日本でも、文化交流のために今の中国のドラマや音楽を放送してほしい」というようなことをいってた。F4じゃなくても、大陸のドラマ『還珠格格』とかみたいんだが、手軽に見る方法はないか。
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