お昼にうっかり、ほんとうにうっかり、ジャニーズJrの『ザ少年倶楽部』なんてのを見てしまいまして、日本が誇る巨大アイドル商会を見直した次第です。ジャニーズJr、たくさんいすぎて誰が誰やらさっぱりだったのですが。
個別に紹介されるグループの男の子たちのほかに、もっと小さい男の子たちがバックダンサーみたいに踊ってまして、おそらくこの子たちもいつの日かフロントステージで歌って踊れることを目標にしているわけで、ジャニーズ事務所、完成されたシステムです。
ジャニーズ事務所といえば北公次・フォーリーブスの時代より昔から、常に日本の芸能界に時代にあった安定した人材を供給している、芸能プロダクションなわけで、この誰が誰だかわからん状態も、客の好みが多様化した現在に沿った戦略なんでしょう。ちなみにジャニーズに関して少々ネットサーフィンしたところ、出色は
芸人・松本美香氏のページ。この方、F4勉強中らしい。
そのお客には、ティーンエイジャーよりも、時間と小金をもったお姉様方が幅をきかせているようです。『ザ少年倶楽部』という番組はLIVE録画のようですが、客席には、贔屓の男の子の名前のはいったカードを持った、20代会社員(未婚)といった風情の女性が目立つ。既婚者もいるんだろうけど。
彼女たちは、ジャニーズという安定したブランドが供給する男の子たちを楽しんでいるのでしょう。ここのところ、女性アイドルにしてもモーニング娘。のハロプロだとか巨乳アイドルのイエローキャブだとか、個人もしくはグループに対して、所属事務所が前に出てきている。商品そのものよりも、事務所のブランド力で売れているように見えます。
週刊文春の冬ソナツアー潜入記によりますと、ツアー参加者は40~60代女性がほとんどとのこと。老いも若きも日本の成人女子はどうなってるんだ、と自分のこと棚にあげて思うわけですが、衣食住足りて、文化も消耗品になっているこのご時世。異性のイメージの消費は典型ではなかろうか、と。アイドル(明星)だけでなく、すべての商品において、ブランドは消耗品を生産する。消費者は経済に貢献しているわけですが。
旭君なみの貧乏根性故か、消費から新たな生産の可能性はなかろうか、と思ってみたりもする。