単行本表紙をひんぱんに飾っているのが主人公の零。不良っぽくていい男でプロとして通用するバイクレーサーでもある彼と、やや陰気で絵の才能がある女の子キラの恋物語。二人は高校生で、零を好きな女やキラを好きな男がでてきて、そして話が進むにつれてやがて、、、と少女マンガの王道をいく物語なのであった。対象年齢は中学生~高校生か。
バイクシーンはとても魅力的なのだが、それよりも主人公二人が抱き合ったりいちゃいちゃしているシーンのほうが印象的だったりする。惣領冬実の絵柄は甘く、この作家らしいザ・少女マンガの世界を築く。
双子、精神的な傷、複雑な家庭環境などが、上手にとりいれられているものの、これらにコマの外までにじみでるほどの重さはない。主題にするにはあまりにも正面から描きすぎているためであろう。ラブストーリーとして素直に読むべき作品であり、それ以上の深みを求めるにはもの足りない。伏線のはり方、だんだんと主人公たちのバックグラウンドが明らかになっていく話の進め方はわかりやすい。主題ではないものの、これらは読み出したらやめられない力を作品に与えている。
ドラマティックな素材を扱いながらその重さがないぶん、実写化版には期待ができる。台湾ドラマの動画を見る限りでは重厚感があり、仔仔扮する零は原作通りの恵まれた体躯・長髪のいい男で全く違和感がない。まさか、これで高校生という設定ではないと思うが。
台湾ではこのドラマ、このたび放映終了した模様。日本でもDVDなど入手すれば見えるのだが、未見。BS日テレが字幕をつけて放映してくれるのを待つか、どうするか。
今,D論書き 修羅場ってます(T_T)
台湾版Marsですが,設定はもちろん高校生ではありません.
大学生です.
なので,全体の雰囲気として,ドラマの方が落ち着いた大人っぽい印象を受けました.
私が,仔迷であるため,異常な程このドラマにのめり込んでますが,作品としてもMarsの世界を丁寧に表現できていて,面白いです.
特に,零の流す涙は最高です...
このシーンを見たら,イ チ コ ロです(爆).
(↑いらっしゃるものと決めつけている私)
仔仔の『戦神』、いいらしいですね〜。あの動画をみると、仔仔レーサー姿似合ってて零になってるし、ドラマもしっかりつくってあるみたいでかなり楽しみです。仔仔もガタイいいのよね。『戦神』も気になるんだが、その前に『流星花園II』を未見なのをいったいどうしてくれよう。