2004年11月17日

『オールド・ボーイ』容赦ない韓国の映画

出来映えのよい映画だ。チェ・ミンシクの熱演ぶりは、あり得ない設定をくつがえす。背中にナイフが刺さっていようと敵をぶちのめし、戦いつづけるのだ。カン・ヘジョンも、体当たりというにふさわしい演技をみせる。場面によってメークをがらりと替える彼女は、チェ・ミンシクを慕う謎めいた女の子の不思議な雰囲気にぴたりとはまる。敵はユ・ジテ。『アタック・ザ・ガスステーション』でセリフが少ないながらも存在感があった男前は、出番が少ないながらもきちんと役をわきまえた仕事をする。
全体の構成もひとつひとつの場面も計算されている。無駄がまったくない。どうして、彼は15年も監禁されていたのか。観客は最後まで、「謎」につきあうことになる。終盤の謎解きは、すこしずつ進む。そして新たな謎が問いかけられる。人がそれほど沢山死ぬ話ではないにもかかわらず、重い。
凝った作りの映画らしい映画であり、サスペンスとしての展開も上等である。

が、あまりにも救いようがない。終映後「なんかねぇ」。というつぶやきにも似た会話がちらほらきかれた。

容赦のなさがこの映画にはある。この感覚はおなじ韓国映画の『カル』や『リベラ・メ』などと同質であり、韓国映画しかもたらせえない類のものだ。
個人的趣味とは、どうも相容れない。許容範囲外なのだ。ことばにしてしまうと、げんなりする、ということになる。もっとも平気な人、もしくはこういったものを好む人もいるかもしれない。もちろん隣の国の文化を楽しんだり応援することは当たり前、しかるべきことだ。作品に対する個人の感性の問題。

どことなくヌルい香港や台湾の映画が正直、性に合う。韓流に、いまいちのれない理由はこのあたりにあるのだろう。といいつつ部屋にイ・ビョンホン氏の写真集があるのは何故。


『オールド・ボーイ』
監督:パク・チャヌク (韓国 2004年)
posted by 夏居 at 23:55| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『オールド・ボーイ』容赦ない韓国の映画

出来映えのよい映画だ。チェ・ミンシクの熱演ぶりは、あり得ない設定をくつがえす。背中にナイフが刺さっていようと敵をぶちのめし、戦いつづけるのだ。カン・ヘジョンも、体当たりというにふさわしい演技をみせる。場面によってメークをがらりと替える彼女は、チェ・ミンシクを慕う謎めいた女の子の不思議な雰囲気にぴたりとはまる。敵はユ・ジテ。『アタック・ザ・ガスステーション』でセリフが少ないながらも存在感があった男前は、出番が少ないながらもきちんと役をわきまえた仕事をする。
全体の構成もひとつひとつの場面も計算されている。無駄がまったくない。どうして、彼は15年も監禁されていたのか。観客は最後まで、「謎」につきあうことになる。終盤の謎解きは、すこしずつ進む。そして新たな謎が問いかけられる。人がそれほど沢山死ぬ話ではないにもかかわらず、重い。
凝った作りの映画らしい映画であり、サスペンスとしての展開も上等である。

が、あまりにも救いようがない。終映後「なんかねぇ」。というつぶやきにも似た会話がちらほらきかれた。

容赦のなさがこの映画にはある。この感覚はおなじ韓国映画の『カル』や『リベラ・メ』などと同質であり、韓国映画しかもたらせえない類のものだ。
個人的趣味とは、どうも相容れない。許容範囲外なのだ。ことばにしてしまうと、げんなりする、ということになる。もっとも平気な人、もしくはこういったものを好む人もいるかもしれない。もちろん隣の国の文化を楽しんだり応援することは当たり前、しかるべきことだ。作品に対する個人の感性の問題。

どことなくヌルい香港や台湾の映画が正直、性に合う。韓流に、いまいちのれない理由はこのあたりにあるのだろう。といいつつ部屋にイ・ビョンホン氏の写真集があるのは何故。


『オールド・ボーイ』
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