2004年09月30日

BSfan 11月号

Macのハードディスクがとんでしまい、環境修復に手間取る。秋葉原に走り、80GBの2.5インチディスクを購入して入れ替え。さらにOSをインストールしてソフトをインストールして、バックアップデータを戻して、、と大仕事になった。やれやれ。データの類を本格的にハードディスクがいかれる前に、バックアップしとくことができたのが救い。お遊びだからどうでもいいといえばいいんだけど、音楽データなんか飛んでしまうとやっぱり悲しいもの。

さて、F4表紙の『BSfan』11月号ですが、なかなかよいです。Kenの写真うつりがよろしく、すごい美形にみえる。この人、大陸的で隣のお兄ちゃん的な印象だったんですが。太りやすいたちみたいだし。
『流星花園II』の紹介では台湾と日本のプロデューサのコメント付き。台湾のプロデューサでF4の母といわれる柴智屏氏、WEBでの情報収集がおっついていなかったところに写真付きででているのがうれしかった。男性プロデューサと超売れっ子女性アイドルの組み合わせ、「秋元康+おニャン子クラブ」「つんく♂+ハロプロ」「小室哲哉+いろいろ」などなど、日本ではよくある成功例ではありますが、女性プロデューサ+男性アイドルで大成功した例って、日本ではあまりないんでなかろうか。面に出てないだけなんでしょうか。テレビドラマのプロデューサとして成功している女性は最近みかけますが。台湾および中華圏でF4が成功して柴智屏氏がクロースアップされるってのは、現象として興味深い。
日本側プロデューサのコメントには「日本のコミックを台湾人が演じ、それが中華圏でも人気となり、日本に戻ってくる」とある。このドラマの面白いところはまさにこの点。国際交流とか親善ってのは、お役所が旗を振ることも必要ですが、結局民衆が自ら求めていくようになってこそである。感情をゆるがす文化的なものを共有することによって、大衆が深いところでの共感を互いにもてるようになる。中華圏、朝鮮半島、東南アジア、日本あたりの地理的に近い国々がおなじものを楽しむのは素敵なこと。平和で楽しい時代にあるってこと。

そういう意味で、最近の韓流ブームってのもいいことだな、とは思う。ブームがおわっても、韓国のドラマを見続ける人は見続けていくだろうし。
ただし私の趣味とはややあわないのだ。韓国の恋愛ものは、全般的に情念みたいなのが強調されすぎる。かの「冬ソナ」も、ついていくのがやっとだった。観ることは全部観て、途中から観ずにいられなくはなったんだけど、放送がおわるとおなかいっぱい。ヨンさまってのが、いまひとつ私の口にあわなかったのか。くれぐれもこの場合の「さま」は固有名詞の一部である。映画でも『LIES ー嘘ー』なんて情念どろどろの世界そのもの。『イルマーレ』もそうねぇ、ってところでしょうか。『猟奇的な彼女』は面白くみたんですが。

ハードディスク復旧が10/2の東京MXTVでの『流星花園』放映開始に間に合い、かなりほっとしている。Macでテレビ録画をしているのである。レンタルDVDで最終話までみたけれども、日本語吹き替えでも観るのだ。
posted by 夏居 at 02:12| Comment(0) | F4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月27日

『流星花園』鑑賞中

『流星花園』未見分15話から21話までを一気に見る。出張中から、帰って休みを取ってDVDをみまくることを楽しみにしていたのだった。

お話は原作に忠実にすすみ、つくしちゃんは漁村に行って戻ってきます。ただし漁村にいるつくしをテレビでみつけるのは花沢類ではなくて和也君。お迎えにも和也君と類がでかけます。このあたりでの見物は道明寺と西門の殴り合いでしょうか。ドラマならではです。
F4の4人が役になりきろうとして一生懸命なのがよろしい。旭くんはわがまま熱血道明寺を熱演。美作はバーでゲームに興じて踊ったり、またまたヴァネスらしい見せ場をもらっています。Kenは眼鏡とベストのプレイボーイらしからぬ扮装をやめたらずいぶんよくなってきました。でも見物は花沢類の仔仔です。言葉少なで微笑んで、ドラマ初出演てのにちゃんとあの花沢類になってるのはお見事です。
女優さんたち、小優も滋もすごく痩せてるのね。スタイルよくってきれいなんだけど。日本の若い女優さんのほうがよほど健康的です。バービー・スー、スタイルはよろしいんですが刺青はどうにも興ざめ。後ろ姿で切ないシーンが首の後ろの派手な刺青で台無しです。髪をおろすとかなんとかならんかったんでしょうか。あと鼻ピアスの跡もなぁ。

こんだけのめり込むようにビデオもしくはDVDを見たドラマは『新創紀エヴァンゲリオン』『池袋ウェストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『大地の子』くらいのもんです。
ドラマは脚本と役者と演出のバランスにつきます。映画よりも長い分、途中で飽きさせないためにはストーリーとテンポのよさも必用でしょう。

ビデオレンタルのついでにBSいれてないくせにBSfan今週号を購入。F4が日本初特集とかで表紙。日本向けのインタビューもとってあり、仔仔は原作の神尾葉子氏にも感謝を表明しております。『花より男子』あってのF4ともいえるわけで。写真もありますが旭君が眠そうだ。アルバムのプロモーションでお疲れなのでしょうか。よく働くお兄ちゃんです。

今は果たして日本でのブレイクなるか、という時期なのでしょう。ただ、ヨンさまみたいに同じような写真がそこら辺に溢れかえるようになると、興ざめするかも。明星の楽しみ方は人それぞれですが、私としてはある程度の、微妙な距離感があってこそ明星なのです。今はこの4人を生でみてみたくて仕方ないんで、次に4人でのコンサートでもあれば行く努力はするつもりですが。ちなみにヨンさまの「さま」は敬称ではなくて固有名詞の一部です。
posted by 夏居 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | F4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月26日

『新潮45』10月号 お勧め記事

北米まで行っていましたが、飛行機にずっと乗っているのはなかなか大変です。待ち時間にと成田空港で入手した『新潮45』10月号、なかなかに充実しておりました。かの中瀬ゆかり編集長による月刊誌ですが、ふと気がつけば今の日本の代表的といいますか、やたら元気な売れっ子無頼派女性作家の殆どが連載を持っているといってもいいくらいです。柳美里、西原理恵子、岩井志麻子、中村うさぎ、とくれば、ここに書いてないのは内田春菊くらいか。

さて、この新潮45、編集長の趣味らしく、「ざけんな中国」シリーズで中国批判の記事がよく載ってます。今号も反日記念館、偽装結婚ときましたが、珍しく中国文化に好意的な切り口だったのが「中国電視台発、連ドラの美男美女たち」という7ページもの。中国のテレビドラマの脚本を手がけた吉田啓氏によって、大陸のTVドラマ事情と主演級の若手俳優の紹介が、コンパクトにまとめられてます。
大陸でも日本のトレンディードラマ風の番組が続々と作成され、人気を博しているらしい。チャン・ツィイーだけでなく、日本でも紹介されている映画『藍宇』や『小さな中国のお針子』『ふたりの人魚』あたりに登場している俳優さんたちが大活躍とか。トップ女優はヴィッキー・チャオ。たしか『クローサー』やら『少林サッカー』なんかでみかけました。
台湾の俳優も紹介されており、F4にも触れられておりました。台湾、香港、中国の俳優の比較において「台湾の俳優はアイドルあがりが多く演技力に難」という記述もありましたが。

香港以外の中華圏の若手俳優に焦点をあてた記事という点で、かなり新鮮に読めました。中華圏の芸能界は奥が深く、華のある明星はごろごろいる、ということのよう。
これから漢流がブームになるというけれど、私としては、日本に広く浸透するようになるには、ブームの波が何回かくることが必要では、と思っているのですが。
posted by 夏居 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月18日

出張とハードディスク不調につき

MacのトラブルでDVD鑑賞どころではなくなってしまいました。ハードディスクへのアクセスが異常に遅いのです。
おまけに明日から1週間ほど出張。中華圏だったら嬉しいのですがあいにく北米です。パソコンを連れて行くのはあきらめました。

F4をみていて思い出したお気に入りの韓国映画『アタック・ザ・ガスステーション』について書くつもりだったのですが、BLOGもしばらくお休みです。お馬鹿でカッコイイ成人男子4人組が暴れまわるコミック調の映画。F4を気に入った人なら一見の価値があります。冬ソナなんて目じゃないのだ。

帰ってきたら『流星花園』の残りをみるのが楽しみにしているのですが、その前にパソコン復旧作業です。どうしたって現実のほうが優先順位が高いのです。

中華明星をテーマにBLOGをはじめてみましたが、見知らぬ方が読んでいるというのは嬉しくかつ緊張するものです。貴方もF4と流星花園に迷い込んだお方でしょうか?
posted by 夏居 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月15日

『流星花園』のつづき

『流星花園』の13話から15話まで見終わる。道明寺がつくしを囮にされてよびだされてぼこぼこに殴られて、お誕生パーティーがあって、お母さんがでてきて、フィアンセの滋がでてきて、原作どおり、忠実に進行していきます。映像化するのが難しいところや役者さんの都合がつかなかったのであろうところは改変してます。つくしのパーティーの衣装を選ぶシーンに道明寺のお姉さんがでてこなかったのは、制作上の都合でしょう。美人で足技のみごとな女優さんだったんですが。司が類につくしのクッキーをみせびらかす場面やつくしのお母さんが道明寺の母親に塩をかける場面など印象的な場面もちゃんと映像になってます。

道明寺のお誕生パーティーでは、ドラマオリジナルの解釈がでてきますが、たまにはつくしちゃん、こんなふうに芯のあるところをみせないとまずいでしょう。ここのところつくしちゃんが恋愛ボケで甘すぎて、なんでこの娘なのかさっぱりわからない状態ですから。ま、つくしちゃんよりも「F4かっちょいいー」と彼らが動くのを眺めているのが、今となってはこのドラマの正しい楽しみ方かもしれません。

ここで疑問点。このドラマの登場人物の設定は日本人なんでしょうか台湾人なんでしょうか。もっともF4は台湾有数の企業のおぼっちゃまということだから台湾人として制作されていて、日本語字幕をつけるときに原作にあわせて日本人の名前にしているのだと推定されますが。
永遠に初級中国語のヒアリングでは、道明寺は「道明」が名字で「寺」が名前みたいにきこえます。"どーみんすー"とか”あーすー”とか呼ばれてます。"あーすー"は「阿寺」で、愛称と思われます。お母さんは「道明楓」とよばれてるみたいでした。花沢類は中国語読みで"ふぁーすーれい"といっているので、たぶんそのまんまでしょう。西門はそのまま中国語で読んで"しーめん"になってます。中国人の姓は漢字一文字のことが多いようですが、2文字や3文字もあるみたい。いずれにしても登場人物達の名前は珍しいのではないかと思われます。
ま、キャラクターの国籍にこだわらなくとも楽しめるのが素晴らしいところです。アジアのドラマです。

posted by 夏居 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | F4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月14日

『流星花園』の青池和也

『流星花園』VCDも4巻目。10月から東京MXTVで放映ということなのだけれども、待ちきれず、ついついレンタル。あ、来週の出張の準備しないと、、、という状態なのに当日返しで借りてみてしまうのである。

物語も中盤にさしかかり、つくしと道明寺のくっつくかくっつかないかのドタバタが繰り広げられているのでありますが、原作をほんと、大事にしてるね。台湾に舞台をうつしたことで、ドラマとしてのオリジナリティも生きている。

日本のドラマの場合、マンガや小説の原作を読んでから映像をみると、すでにあるイメージをぶちこわされてがっかりすることが多いんだけど、流星花園はその点うまくかわしている。やっぱり舞台を台湾に違和感なく移したことと、F4で成功してるのね。
花沢類のヴィックなんて、目がぱっちりしていて、もの静かでこれがデビュー作とは。ジェリーこと旭は道明寺よりも男前ですね。すちゃらかな馬鹿という原作の設定よりも一途な馬鹿になってます。この巻でNYから帰ってきたという理由でパイナップル頭をやめてしまいましたが、やめたほうがかっこいいからというよりもセットが面倒になったためと思われます。ヴァネス=美作とKen=西門は、マンガとはイメージずれますがこれでOK。二人ともドラマがすすむにつれて格好よくなっていく。反響の影響もあるのでしょうか? ヴァネスなんか美作なのにジムでトレーニングしてるし。ちゃんとふたりでの道明寺とつくしのまねっこもやります。
4人とも他の俳優さんと比べてもガタイよくって得してます。写真だと顔大きくみえて??なんですが、ドラマの中だと体が大きいぶん動きが大きくて華やかなんですわ。つくしちゃんのバービィー・スーもかわいいんですが、ドラマでみると、花沢類と道明寺、かっこいい2人の男の子の間でぼーっとしている色ボケ学生です。乱暴な言葉遣いや態度が削られちゃってるからか、原作のつくしちゃんの魅力の毅然としたところがみられません。

特筆すべきは青池和也くん。青和って登場人物名で歐定興という役者さんがやってます。ドラマでも原作の味そのまんまでマヌケでよろしいですが、バカっぽい化粧をなおしたら顔立ちわりと整っているかも。F4と並ぶことで損してます。「道明寺や花沢類やあのモデルはつくしちゃんに選択をせまるけど、僕はしない。片思いでいい」と小優(優紀ちゃんね)に心情吐露して男をあげました。原作でははっきりとした台詞がなかったところですがドラマでは明確にしてます。

脱線。そういえば、台湾の知り合いの中に20代後半の男性で背が高くて顔立ち濃くて整ってるのがいます。日本の男の子よりも彫りが深いといいますか、パーツがくっきりしてます。F4がでてくるのも納得します。でも台湾の男性全般が背が高くてガタイがいいいかというとそうでもない。
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2004年09月13日

お誕生日だったということで、レスリー・チャン

そういうわけで、レスリー・チャン(張國榮)である。昨年のエイプリルフールに香港のホテルから飛び降りて命を絶った。鬱病だったという。

いまでも、彼がこの世にいないことの実感があまりない。まだ、どのように書いていけばいいのか、よくわからない。

人は時として、幻影(イメージ)を投影する対象を日常生活から外れたところに求める。簡単にいえば「萌え」たくなる。対象となるものは、神様だったりアニメや小説の登場人物だったり有名人だったり、そのほか人によっていろいろであろう。
芸能人とよばれる人々は、幻影を不特定多数の人に売っていくことを仕事としている。歌を歌うこと、踊ることは人の注目をあつめ、異性の場合には性的なメッセージをもあわせて惹きつける。俳優は演じることによって仮想的なイメージを伝える。現代において彼ら彼女らの姿はメディアによって大衆に広められる。大衆は多くの情報の中でも、個々のかかえる主観に適合するイメージをもった対象に引き寄せられ、「萌え」る。

人間は前に進もうとし新しいものを得ようとする。幻影についてもしかり。多くの場合大衆はさらに自分のイメージを深めようと、対象について多くの情報を得ようとする。芸能人は大衆の要求に応えていくために、イメージを次々と生産していく。大衆の要求が大きい場合には、メディアをとおしての歌や芝居などの作品だけではおいつかない。記者会見、バラエティ番組などは、強力な手段となる。コンサートや握手会など姿がじかにみえる機会では強烈な印象を大衆に届けることができる。ただ、要求が過剰になると、仕事外の私生活もゴシップ記事として好むと好まざるにかかわらず売り渡さざるを得なくなる。

レスリー・チャンは香港の芸能界を代表する存在であり、アジアや世界の中国人圏で大きな支持をうけていた。日本でも熱烈な迷の支持を集めていた。

レスリーは、自身の幻影が大衆にうけいれられていることを自覚しており、そして「我」という歌で「我就是我(私は私)」と高らかに歌いあげるように、その幻影を自身が納得いく自分に近づけようとあがいていたようにもみえる。そして、ついには人生をも大衆に渡してしまったようにもみえてならない。幻影を投影される側にある人として、完璧だった。

私もレスリーが発する幻影をうけとっていた大衆の一人でしかなく、これも私が彼に持つイメージでしかない。
ただ、一人の人が亡くなったというだけでなく、あれだけの仕事をなしてきた人なのに、もうこれ以上、新しく彼が放つ幻影をみることができない事実があることが、残念であり悲しい。
posted by 夏居 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 張國榮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月12日

キネカ大森でのレスリー・チャン トークショー

JR大森駅近くの西友のあるビルに、キネカ大森という映画館がはいっている。スーパーやらレストランやらがひしめくビルに所在するにもかかわらずアジア映画専門館を謳い、中華・韓国スターの切り抜きが貼られていたり、現地のVCD、日本で出版された関係書籍が販売されていたり、なかなかに個性的なオタク映画館となっている。上映プログラムも、客のしっかり入る東宝系ロードショーをおさえつつ、お好きな人でないと足を運ばないであろうアジア映画をレイトショー、ロードショーでかけてくれる。

この映画館、たまにアジア映画がらみのイベントをやってくれる。本日は故レスリー・チャン(張國榮)の48回目のお誕生日にちなんで松岡環さんのトークショーのあと、『欲望の翼』の上映であった。

入場料はお誕生日ということで1000円。映画館のスクリーンの前には松岡さんが持ってきたレスリーのパネルが飾られている。小さな写真にケーキとワインも供えられている。来場者にもワインとお菓子が気持ちばかりふるまわれる。松岡さんが香港で買ってきたというお菓子もあった。心づくしがいい。会場はレスリーファンの女性で埋め尽くされた。2,3人の友人同士で連れ立ってきている人が多い。年齢層はやや高めで40から50代とみられる人も多い。

日本のアジア芸能関係の書籍や雑誌で以前からよく名前をみかける松岡環さんである。直接話をきくのははじめてのこと。フライトアテンダントのようにお菓子を客席にふるまう姿に、仕事への姿勢みたいなものが垣間見えてとても感心する。本日のお話の中心は、死後出版された香港の出版物に書かれているレスリーの子供時代の家庭環境について。明言はされなかったもののかなりのレスリー迷というのがわかるお話しぶりであった。

映画『欲望の翼』はたぶん5,6年ぶりに観た。レスリー・チャン、マギー・チャン、アンディ・ラウ、カリーナ・ラウ、ジャッキー・チェン(学友のほうね)、トニー・レオン、それぞれがきっちり存在を主張しており、画面のざらついた美しさと相まって印象的な作品である。王家衛が撮るアンディ・ラウは抑えられていて、心情的なせつなさみたいなのも伝わってくる。レスリーはこの映画で香港電映金像奨の主演男優賞を受賞している。役どころと、生身のレスリーのイメージがあまりに重なることは、言われ尽くしている。しかし、この映画の邦題は今ひとつ。主人公となる若者たちがみていたのは欲望ではないと思うのですが。

さて、本日お誕生日だった張國榮。明星としてとんでもなくすごい人で、松岡環さんによると香港では香港文化の中での位置づけを探る試みも行われているという。私もとっても思い入れがある、別格の明星なんである。そのうち気が向いたら、つらつら書いてみたい。
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2004年09月11日

『LOVERS』の劉徳華

そもそも、中華明星についてなにかいいたくなって、BLOG作成にむかわせたのは、丸の内ルーブルでレディース・デーにみた『LOVERS』であった。久々にみるアンディ・ラウ(劉徳華)映画に、やっぱりあたしは中華圏現代娯楽明星から離れられないんだわ、と悟ったのだった。なんで中華圏にいれこんでいるのか、というのはまたそのうち。

で、『LOVERS』のはなし。以下、中華明星迷の独断的感想。この映画が日本でこれだけ注目されているのは金城武くんの功績が大きい。金城君は、日本の芸能界のなかでもちょっとそっとじゃ真似できない、独特なポジションを掴んでいるからね。芸域の広い人だけど、この作品では精悍という形容詞がぴたりとくる姿をみせている。
それと「アジエンス」のチャン・ツゥイー。大方の日本人にとっては、いつもテレビに出ている人=スターだから、常に放送されているコマーシャルは認知度アップには抜群だ。印象的な映像だし。お手頃な商品だし。
スクリーンの中で、彼女は映える。あれだけの動きをこなすのは、やっぱりすごい。偉そうだ生意気だいわれても、きれいなだけじゃなくて実力があることは事実だ。『MISTY』にならなかったのは天海祐希でなくてチャン・ツゥイーだったからともいえる。

この二人と比べるとアンディ君の日本での認知度は今ひとつといわざるを得ない。中華圏では押しも押されぬ、ホンハムは香港コロシアムでのコンサートチケット完売の大スターっていうのに。インタビューを読んでもアンディ君は「金城武のひきたて役」とかいわれ、一歩引いてしまっている印象がある。ま、今回の映画の中でも衣装一着しか着せてもらえない役だったしねぇ。

でも、数年来のアンディびいきで、略歴くらいは把握している一明星迷のひいき目では、『LOVERS』はアンディ・ラウのでている映画なのだ。ただね、素人がいうのもなんですが、もっとじっとりねっとりとやったら、スクリーンで、より存在感あったんでないかな、とは思う。つい、トニー・レオンだったら、、劉[火華]だったら(大抜擢)、、とか想像してしまうんですわ。陰険で悲しい立場なのになんだか爽やかで、アンディはアンディなの。まぁ、中華圏では名前で客呼べる俳優さんだから、『LOVERS』の興行的成功にアンディは大貢献していると思われるが。

『暗戦』、『インファイナル・アフェア』と当たり役が続き、チャン・イーモウ作品にも出演を果たし、自分のコンサートに中国オリンピック選手を招待して、40を過ぎて絶好調のアンディ。あぁ、やっぱりホンハム演唱会行きたかったな。
posted by 夏居 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

f4.tv

マンガでも映画でも小説でもなんでも、心に引っかかったものがあればとりあえずWEBで検索をかけてみる。『花より男子』で検索すれば、気になるのは『流星花園』というカテゴリ。当然のごとく台湾のテレビドラマの日本語公式サイトhttp://www.f4.tvにたどりつく。最近、日本でもBS日テレ、関西では地上波でも放映しているらしい。

が、果たして。F4の4人と牧野つくしの実写の姿なんであるが、つくしちゃんはともかく、F4はどうもピンとこない。日本人よりもはるかに濃い顔立ち。台湾はもとより中華圏で大ヒットしたらしいけど、ロン毛で顔でかいお兄ちゃんたちが4人そろって白い服と来た日には「やっぱ、日本人の趣味と中国人の趣味は相容れないものなのよね」。

と、いいつつもやっぱりこのドラマは気になる。第1話から24話までのあらすじをみると、かなり原作に忠実だし。見たい! と思っていたらちょうどDVDがレンタル開始。そしてなんだかんだいいつつ、やっぱりドラマのF4がそのままアイドルグループとなったF4というのも気になりはじめ、サイト検索の長い旅がはじまったのであった。
posted by 夏居 at 01:43| Comment(0) | TrackBack(0) | F4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月10日

神尾葉子の『花より男子』

『流星花園』の原作は日本の少女漫画『花より男子』だ。集英社のマーガレットで長年連載され、コミックは全36巻。36巻が出版されたのは2004年1月のこと。集英社公式ホームページによると35巻までで、述べ4500万部発行されたという、ベストセラーでありロングセラーとなる少女漫画なのである。これまで日本でもアニメ化・実写映画化されている。


『花より男子』は少女マンガの王道をいくラブコメである。主人公は牧野つくし。普通の庶民的な女子高生だけど、金持ちの子弟が通う英徳学園の生徒である。つくしが学園をしきるF4と呼ばれる美男子おぼっちゃま4人組にケンカをうったところからおはなしが始まる。

このマンガが大成功したのは、少女マンガの読者層の女の子の夢を描ききったところにある。牧野つくしは、読者の女の子が自己投影でき、かつこうありたいなと理想化できるキャラクター。明るく清潔で正義感があって自己主張できて優しいけれども憎まれ口をたたく。そしてちょっとかわいくて貧乳。F4といわれる男の子たちも女の子にとって魅力的。美作あきら、西門総二郎はプレイボーイだけど、昔自閉症気味だった花沢類とリーダーで乱暴な道明寺司は一人の女性を愛することができる男として設定されている。4人とも王子様ではなく、短所も併せ持った男の子として描かれる。

で、何故かF4以外の男にもモテるつくしだけれども、数多の障害を乗り越えて、愛をうけいれていくという、ありがちといえばありがちなストーリーなのだが、これが飽きない。主要登場人物以外にも、整形済みのお嬢様、家をとびだした政治家の息子など個性の強い登場人物がつぎつぎでてくる。結末はわかっていても、いつまでもこの登場人物たちを見ていたい、と思わせる。この魅力は、キャラクターたちが生い立ちによってどこか屈折した性格をかかえている、にもかかわらず暗くはならないという原則で描かれているところによる。少女マンガの王道というのは、クセがなければ成り立たない。


タイトルだけはずっと前から耳にしていたこのマンガ、読み出したら続きがよみたくて仕方がなくなったのが1ヶ月前のこと。読み損ねていた20巻以降をマンガ喫茶で読破するのに3時間を要した。
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2004年09月09日

流星花園(花より男子)とF4

きっかけは1ヶ月前にたまたま、数巻読んだ神尾葉子の名作コミック『花より男子』。台湾でドラマ化されていることを知り、見たいと思っていたところ、TSUTAYAでレンタル開始になっていた。これがすごい。原作に忠実。特に主役の男の子4人組F4。写真で見た限りではでかい長髪兄ちゃんたち、でイマイチだったんだけど、動いているとほれぼれするの。原作のイメージどおりの"飾男"。

そういえば2002年の冬は、お仕事で台湾にいた。『流星花園』VCDが夜市に並んでいたような気もする。『流星花園2』が放映されていた頃だった。素通りしてたね。アイドル、と思って見逃してた。

ここ7,8年ほど、ゆるゆるときまぐれに中華映画と明星をみてはおもしろがったりなんやかんやしてきたけれども、よもやジャニ系美男子にはまるとは。
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2004年09月01日

筆者について

とりあえず1970年代生まれ。昔は活字中毒気味。1996年頃より香港映画をみはじめる。台湾、香港への旅行は最近ご無沙汰。ドキュメンタリーも好き。仙台在住。株式会社宣伝会議「編集・ライター養成講座」修了。続きを読む
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2004年09月30日

BSfan 11月号

Macのハードディスクがとんでしまい、環境修復に手間取る。秋葉原に走り、80GBの2.5インチディスクを購入して入れ替え。さらにOSをインストールしてソフトをインストールして、バックアップデータを戻して、、と大仕事になった。やれやれ。データの類を本格的にハードディスクがいかれる前に、バックアップしとくことができたのが救い。お遊びだからどうでもいいといえばいいんだけど、音楽データなんか飛んでしまうとやっぱり悲しいもの。

さて、F4表紙の『BSfan』11月号ですが、なかなかよいです。Kenの写真うつりがよろしく、すごい美形にみえる。この人、大陸的で隣のお兄ちゃん的な印象だったんですが。太りやすいたちみたいだし。
『流星花園II』の紹介では台湾と日本のプロデューサのコメント付き。台湾のプロデューサでF4の母といわれる柴智屏氏、WEBでの情報収集がおっついていなかったところに写真付きででているのがうれしかった。男性プロデューサと超売れっ子女性アイドルの組み合わせ、「秋元康+おニャン子クラブ」「つんく♂+ハロプロ」「小室哲哉+いろいろ」などなど、日本ではよくある成功例ではありますが、女性プロデューサ+男性アイドルで大成功した例って、日本ではあまりないんでなかろうか。面に出てないだけなんでしょうか。テレビドラマのプロデューサとして成功している女性は最近みかけますが。台湾および中華圏でF4が成功して柴智屏氏がクロースアップされるってのは、現象として興味深い。
日本側プロデューサのコメントには「日本のコミックを台湾人が演じ、それが中華圏でも人気となり、日本に戻ってくる」とある。このドラマの面白いところはまさにこの点。国際交流とか親善ってのは、お役所が旗を振ることも必要ですが、結局民衆が自ら求めていくようになってこそである。感情をゆるがす文化的なものを共有することによって、大衆が深いところでの共感を互いにもてるようになる。中華圏、朝鮮半島、東南アジア、日本あたりの地理的に近い国々がおなじものを楽しむのは素敵なこと。平和で楽しい時代にあるってこと。

そういう意味で、最近の韓流ブームってのもいいことだな、とは思う。ブームがおわっても、韓国のドラマを見続ける人は見続けていくだろうし。
ただし私の趣味とはややあわないのだ。韓国の恋愛ものは、全般的に情念みたいなのが強調されすぎる。かの「冬ソナ」も、ついていくのがやっとだった。観ることは全部観て、途中から観ずにいられなくはなったんだけど、放送がおわるとおなかいっぱい。ヨンさまってのが、いまひとつ私の口にあわなかったのか。くれぐれもこの場合の「さま」は固有名詞の一部である。映画でも『LIES ー嘘ー』なんて情念どろどろの世界そのもの。『イルマーレ』もそうねぇ、ってところでしょうか。『猟奇的な彼女』は面白くみたんですが。

ハードディスク復旧が10/2の東京MXTVでの『流星花園』放映開始に間に合い、かなりほっとしている。Macでテレビ録画をしているのである。レンタルDVDで最終話までみたけれども、日本語吹き替えでも観るのだ。
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2004年09月27日

『流星花園』鑑賞中

『流星花園』未見分15話から21話までを一気に見る。出張中から、帰って休みを取ってDVDをみまくることを楽しみにしていたのだった。

お話は原作に忠実にすすみ、つくしちゃんは漁村に行って戻ってきます。ただし漁村にいるつくしをテレビでみつけるのは花沢類ではなくて和也君。お迎えにも和也君と類がでかけます。このあたりでの見物は道明寺と西門の殴り合いでしょうか。ドラマならではです。
F4の4人が役になりきろうとして一生懸命なのがよろしい。旭くんはわがまま熱血道明寺を熱演。美作はバーでゲームに興じて踊ったり、またまたヴァネスらしい見せ場をもらっています。Kenは眼鏡とベストのプレイボーイらしからぬ扮装をやめたらずいぶんよくなってきました。でも見物は花沢類の仔仔です。言葉少なで微笑んで、ドラマ初出演てのにちゃんとあの花沢類になってるのはお見事です。
女優さんたち、小優も滋もすごく痩せてるのね。スタイルよくってきれいなんだけど。日本の若い女優さんのほうがよほど健康的です。バービー・スー、スタイルはよろしいんですが刺青はどうにも興ざめ。後ろ姿で切ないシーンが首の後ろの派手な刺青で台無しです。髪をおろすとかなんとかならんかったんでしょうか。あと鼻ピアスの跡もなぁ。

こんだけのめり込むようにビデオもしくはDVDを見たドラマは『新創紀エヴァンゲリオン』『池袋ウェストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『大地の子』くらいのもんです。
ドラマは脚本と役者と演出のバランスにつきます。映画よりも長い分、途中で飽きさせないためにはストーリーとテンポのよさも必用でしょう。

ビデオレンタルのついでにBSいれてないくせにBSfan今週号を購入。F4が日本初特集とかで表紙。日本向けのインタビューもとってあり、仔仔は原作の神尾葉子氏にも感謝を表明しております。『花より男子』あってのF4ともいえるわけで。写真もありますが旭君が眠そうだ。アルバムのプロモーションでお疲れなのでしょうか。よく働くお兄ちゃんです。

今は果たして日本でのブレイクなるか、という時期なのでしょう。ただ、ヨンさまみたいに同じような写真がそこら辺に溢れかえるようになると、興ざめするかも。明星の楽しみ方は人それぞれですが、私としてはある程度の、微妙な距離感があってこそ明星なのです。今はこの4人を生でみてみたくて仕方ないんで、次に4人でのコンサートでもあれば行く努力はするつもりですが。ちなみにヨンさまの「さま」は敬称ではなくて固有名詞の一部です。
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2004年09月26日

『新潮45』10月号 お勧め記事

北米まで行っていましたが、飛行機にずっと乗っているのはなかなか大変です。待ち時間にと成田空港で入手した『新潮45』10月号、なかなかに充実しておりました。かの中瀬ゆかり編集長による月刊誌ですが、ふと気がつけば今の日本の代表的といいますか、やたら元気な売れっ子無頼派女性作家の殆どが連載を持っているといってもいいくらいです。柳美里、西原理恵子、岩井志麻子、中村うさぎ、とくれば、ここに書いてないのは内田春菊くらいか。

さて、この新潮45、編集長の趣味らしく、「ざけんな中国」シリーズで中国批判の記事がよく載ってます。今号も反日記念館、偽装結婚ときましたが、珍しく中国文化に好意的な切り口だったのが「中国電視台発、連ドラの美男美女たち」という7ページもの。中国のテレビドラマの脚本を手がけた吉田啓氏によって、大陸のTVドラマ事情と主演級の若手俳優の紹介が、コンパクトにまとめられてます。
大陸でも日本のトレンディードラマ風の番組が続々と作成され、人気を博しているらしい。チャン・ツィイーだけでなく、日本でも紹介されている映画『藍宇』や『小さな中国のお針子』『ふたりの人魚』あたりに登場している俳優さんたちが大活躍とか。トップ女優はヴィッキー・チャオ。たしか『クローサー』やら『少林サッカー』なんかでみかけました。
台湾の俳優も紹介されており、F4にも触れられておりました。台湾、香港、中国の俳優の比較において「台湾の俳優はアイドルあがりが多く演技力に難」という記述もありましたが。

香港以外の中華圏の若手俳優に焦点をあてた記事という点で、かなり新鮮に読めました。中華圏の芸能界は奥が深く、華のある明星はごろごろいる、ということのよう。
これから漢流がブームになるというけれど、私としては、日本に広く浸透するようになるには、ブームの波が何回かくることが必要では、と思っているのですが。
posted by 夏居 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月18日

出張とハードディスク不調につき

MacのトラブルでDVD鑑賞どころではなくなってしまいました。ハードディスクへのアクセスが異常に遅いのです。
おまけに明日から1週間ほど出張。中華圏だったら嬉しいのですがあいにく北米です。パソコンを連れて行くのはあきらめました。

F4をみていて思い出したお気に入りの韓国映画『アタック・ザ・ガスステーション』について書くつもりだったのですが、BLOGもしばらくお休みです。お馬鹿でカッコイイ成人男子4人組が暴れまわるコミック調の映画。F4を気に入った人なら一見の価値があります。冬ソナなんて目じゃないのだ。

帰ってきたら『流星花園』の残りをみるのが楽しみにしているのですが、その前にパソコン復旧作業です。どうしたって現実のほうが優先順位が高いのです。

中華明星をテーマにBLOGをはじめてみましたが、見知らぬ方が読んでいるというのは嬉しくかつ緊張するものです。貴方もF4と流星花園に迷い込んだお方でしょうか?
posted by 夏居 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月15日

『流星花園』のつづき

『流星花園』の13話から15話まで見終わる。道明寺がつくしを囮にされてよびだされてぼこぼこに殴られて、お誕生パーティーがあって、お母さんがでてきて、フィアンセの滋がでてきて、原作どおり、忠実に進行していきます。映像化するのが難しいところや役者さんの都合がつかなかったのであろうところは改変してます。つくしのパーティーの衣装を選ぶシーンに道明寺のお姉さんがでてこなかったのは、制作上の都合でしょう。美人で足技のみごとな女優さんだったんですが。司が類につくしのクッキーをみせびらかす場面やつくしのお母さんが道明寺の母親に塩をかける場面など印象的な場面もちゃんと映像になってます。

道明寺のお誕生パーティーでは、ドラマオリジナルの解釈がでてきますが、たまにはつくしちゃん、こんなふうに芯のあるところをみせないとまずいでしょう。ここのところつくしちゃんが恋愛ボケで甘すぎて、なんでこの娘なのかさっぱりわからない状態ですから。ま、つくしちゃんよりも「F4かっちょいいー」と彼らが動くのを眺めているのが、今となってはこのドラマの正しい楽しみ方かもしれません。

ここで疑問点。このドラマの登場人物の設定は日本人なんでしょうか台湾人なんでしょうか。もっともF4は台湾有数の企業のおぼっちゃまということだから台湾人として制作されていて、日本語字幕をつけるときに原作にあわせて日本人の名前にしているのだと推定されますが。
永遠に初級中国語のヒアリングでは、道明寺は「道明」が名字で「寺」が名前みたいにきこえます。"どーみんすー"とか”あーすー”とか呼ばれてます。"あーすー"は「阿寺」で、愛称と思われます。お母さんは「道明楓」とよばれてるみたいでした。花沢類は中国語読みで"ふぁーすーれい"といっているので、たぶんそのまんまでしょう。西門はそのまま中国語で読んで"しーめん"になってます。中国人の姓は漢字一文字のことが多いようですが、2文字や3文字もあるみたい。いずれにしても登場人物達の名前は珍しいのではないかと思われます。
ま、キャラクターの国籍にこだわらなくとも楽しめるのが素晴らしいところです。アジアのドラマです。

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2004年09月14日

『流星花園』の青池和也

『流星花園』VCDも4巻目。10月から東京MXTVで放映ということなのだけれども、待ちきれず、ついついレンタル。あ、来週の出張の準備しないと、、、という状態なのに当日返しで借りてみてしまうのである。

物語も中盤にさしかかり、つくしと道明寺のくっつくかくっつかないかのドタバタが繰り広げられているのでありますが、原作をほんと、大事にしてるね。台湾に舞台をうつしたことで、ドラマとしてのオリジナリティも生きている。

日本のドラマの場合、マンガや小説の原作を読んでから映像をみると、すでにあるイメージをぶちこわされてがっかりすることが多いんだけど、流星花園はその点うまくかわしている。やっぱり舞台を台湾に違和感なく移したことと、F4で成功してるのね。
花沢類のヴィックなんて、目がぱっちりしていて、もの静かでこれがデビュー作とは。ジェリーこと旭は道明寺よりも男前ですね。すちゃらかな馬鹿という原作の設定よりも一途な馬鹿になってます。この巻でNYから帰ってきたという理由でパイナップル頭をやめてしまいましたが、やめたほうがかっこいいからというよりもセットが面倒になったためと思われます。ヴァネス=美作とKen=西門は、マンガとはイメージずれますがこれでOK。二人ともドラマがすすむにつれて格好よくなっていく。反響の影響もあるのでしょうか? ヴァネスなんか美作なのにジムでトレーニングしてるし。ちゃんとふたりでの道明寺とつくしのまねっこもやります。
4人とも他の俳優さんと比べてもガタイよくって得してます。写真だと顔大きくみえて??なんですが、ドラマの中だと体が大きいぶん動きが大きくて華やかなんですわ。つくしちゃんのバービィー・スーもかわいいんですが、ドラマでみると、花沢類と道明寺、かっこいい2人の男の子の間でぼーっとしている色ボケ学生です。乱暴な言葉遣いや態度が削られちゃってるからか、原作のつくしちゃんの魅力の毅然としたところがみられません。

特筆すべきは青池和也くん。青和って登場人物名で歐定興という役者さんがやってます。ドラマでも原作の味そのまんまでマヌケでよろしいですが、バカっぽい化粧をなおしたら顔立ちわりと整っているかも。F4と並ぶことで損してます。「道明寺や花沢類やあのモデルはつくしちゃんに選択をせまるけど、僕はしない。片思いでいい」と小優(優紀ちゃんね)に心情吐露して男をあげました。原作でははっきりとした台詞がなかったところですがドラマでは明確にしてます。

脱線。そういえば、台湾の知り合いの中に20代後半の男性で背が高くて顔立ち濃くて整ってるのがいます。日本の男の子よりも彫りが深いといいますか、パーツがくっきりしてます。F4がでてくるのも納得します。でも台湾の男性全般が背が高くてガタイがいいいかというとそうでもない。
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2004年09月13日

お誕生日だったということで、レスリー・チャン

そういうわけで、レスリー・チャン(張國榮)である。昨年のエイプリルフールに香港のホテルから飛び降りて命を絶った。鬱病だったという。

いまでも、彼がこの世にいないことの実感があまりない。まだ、どのように書いていけばいいのか、よくわからない。

人は時として、幻影(イメージ)を投影する対象を日常生活から外れたところに求める。簡単にいえば「萌え」たくなる。対象となるものは、神様だったりアニメや小説の登場人物だったり有名人だったり、そのほか人によっていろいろであろう。
芸能人とよばれる人々は、幻影を不特定多数の人に売っていくことを仕事としている。歌を歌うこと、踊ることは人の注目をあつめ、異性の場合には性的なメッセージをもあわせて惹きつける。俳優は演じることによって仮想的なイメージを伝える。現代において彼ら彼女らの姿はメディアによって大衆に広められる。大衆は多くの情報の中でも、個々のかかえる主観に適合するイメージをもった対象に引き寄せられ、「萌え」る。

人間は前に進もうとし新しいものを得ようとする。幻影についてもしかり。多くの場合大衆はさらに自分のイメージを深めようと、対象について多くの情報を得ようとする。芸能人は大衆の要求に応えていくために、イメージを次々と生産していく。大衆の要求が大きい場合には、メディアをとおしての歌や芝居などの作品だけではおいつかない。記者会見、バラエティ番組などは、強力な手段となる。コンサートや握手会など姿がじかにみえる機会では強烈な印象を大衆に届けることができる。ただ、要求が過剰になると、仕事外の私生活もゴシップ記事として好むと好まざるにかかわらず売り渡さざるを得なくなる。

レスリー・チャンは香港の芸能界を代表する存在であり、アジアや世界の中国人圏で大きな支持をうけていた。日本でも熱烈な迷の支持を集めていた。

レスリーは、自身の幻影が大衆にうけいれられていることを自覚しており、そして「我」という歌で「我就是我(私は私)」と高らかに歌いあげるように、その幻影を自身が納得いく自分に近づけようとあがいていたようにもみえる。そして、ついには人生をも大衆に渡してしまったようにもみえてならない。幻影を投影される側にある人として、完璧だった。

私もレスリーが発する幻影をうけとっていた大衆の一人でしかなく、これも私が彼に持つイメージでしかない。
ただ、一人の人が亡くなったというだけでなく、あれだけの仕事をなしてきた人なのに、もうこれ以上、新しく彼が放つ幻影をみることができない事実があることが、残念であり悲しい。
posted by 夏居 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 張國榮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月12日

キネカ大森でのレスリー・チャン トークショー

JR大森駅近くの西友のあるビルに、キネカ大森という映画館がはいっている。スーパーやらレストランやらがひしめくビルに所在するにもかかわらずアジア映画専門館を謳い、中華・韓国スターの切り抜きが貼られていたり、現地のVCD、日本で出版された関係書籍が販売されていたり、なかなかに個性的なオタク映画館となっている。上映プログラムも、客のしっかり入る東宝系ロードショーをおさえつつ、お好きな人でないと足を運ばないであろうアジア映画をレイトショー、ロードショーでかけてくれる。

この映画館、たまにアジア映画がらみのイベントをやってくれる。本日は故レスリー・チャン(張國榮)の48回目のお誕生日にちなんで松岡環さんのトークショーのあと、『欲望の翼』の上映であった。

入場料はお誕生日ということで1000円。映画館のスクリーンの前には松岡さんが持ってきたレスリーのパネルが飾られている。小さな写真にケーキとワインも供えられている。来場者にもワインとお菓子が気持ちばかりふるまわれる。松岡さんが香港で買ってきたというお菓子もあった。心づくしがいい。会場はレスリーファンの女性で埋め尽くされた。2,3人の友人同士で連れ立ってきている人が多い。年齢層はやや高めで40から50代とみられる人も多い。

日本のアジア芸能関係の書籍や雑誌で以前からよく名前をみかける松岡環さんである。直接話をきくのははじめてのこと。フライトアテンダントのようにお菓子を客席にふるまう姿に、仕事への姿勢みたいなものが垣間見えてとても感心する。本日のお話の中心は、死後出版された香港の出版物に書かれているレスリーの子供時代の家庭環境について。明言はされなかったもののかなりのレスリー迷というのがわかるお話しぶりであった。

映画『欲望の翼』はたぶん5,6年ぶりに観た。レスリー・チャン、マギー・チャン、アンディ・ラウ、カリーナ・ラウ、ジャッキー・チェン(学友のほうね)、トニー・レオン、それぞれがきっちり存在を主張しており、画面のざらついた美しさと相まって印象的な作品である。王家衛が撮るアンディ・ラウは抑えられていて、心情的なせつなさみたいなのも伝わってくる。レスリーはこの映画で香港電映金像奨の主演男優賞を受賞している。役どころと、生身のレスリーのイメージがあまりに重なることは、言われ尽くしている。しかし、この映画の邦題は今ひとつ。主人公となる若者たちがみていたのは欲望ではないと思うのですが。

さて、本日お誕生日だった張國榮。明星としてとんでもなくすごい人で、松岡環さんによると香港では香港文化の中での位置づけを探る試みも行われているという。私もとっても思い入れがある、別格の明星なんである。そのうち気が向いたら、つらつら書いてみたい。
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2004年09月11日

『LOVERS』の劉徳華

そもそも、中華明星についてなにかいいたくなって、BLOG作成にむかわせたのは、丸の内ルーブルでレディース・デーにみた『LOVERS』であった。久々にみるアンディ・ラウ(劉徳華)映画に、やっぱりあたしは中華圏現代娯楽明星から離れられないんだわ、と悟ったのだった。なんで中華圏にいれこんでいるのか、というのはまたそのうち。

で、『LOVERS』のはなし。以下、中華明星迷の独断的感想。この映画が日本でこれだけ注目されているのは金城武くんの功績が大きい。金城君は、日本の芸能界のなかでもちょっとそっとじゃ真似できない、独特なポジションを掴んでいるからね。芸域の広い人だけど、この作品では精悍という形容詞がぴたりとくる姿をみせている。
それと「アジエンス」のチャン・ツゥイー。大方の日本人にとっては、いつもテレビに出ている人=スターだから、常に放送されているコマーシャルは認知度アップには抜群だ。印象的な映像だし。お手頃な商品だし。
スクリーンの中で、彼女は映える。あれだけの動きをこなすのは、やっぱりすごい。偉そうだ生意気だいわれても、きれいなだけじゃなくて実力があることは事実だ。『MISTY』にならなかったのは天海祐希でなくてチャン・ツゥイーだったからともいえる。

この二人と比べるとアンディ君の日本での認知度は今ひとつといわざるを得ない。中華圏では押しも押されぬ、ホンハムは香港コロシアムでのコンサートチケット完売の大スターっていうのに。インタビューを読んでもアンディ君は「金城武のひきたて役」とかいわれ、一歩引いてしまっている印象がある。ま、今回の映画の中でも衣装一着しか着せてもらえない役だったしねぇ。

でも、数年来のアンディびいきで、略歴くらいは把握している一明星迷のひいき目では、『LOVERS』はアンディ・ラウのでている映画なのだ。ただね、素人がいうのもなんですが、もっとじっとりねっとりとやったら、スクリーンで、より存在感あったんでないかな、とは思う。つい、トニー・レオンだったら、、劉[火華]だったら(大抜擢)、、とか想像してしまうんですわ。陰険で悲しい立場なのになんだか爽やかで、アンディはアンディなの。まぁ、中華圏では名前で客呼べる俳優さんだから、『LOVERS』の興行的成功にアンディは大貢献していると思われるが。

『暗戦』、『インファイナル・アフェア』と当たり役が続き、チャン・イーモウ作品にも出演を果たし、自分のコンサートに中国オリンピック選手を招待して、40を過ぎて絶好調のアンディ。あぁ、やっぱりホンハム演唱会行きたかったな。
posted by 夏居 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

f4.tv

マンガでも映画でも小説でもなんでも、心に引っかかったものがあればとりあえずWEBで検索をかけてみる。『花より男子』で検索すれば、気になるのは『流星花園』というカテゴリ。当然のごとく台湾のテレビドラマの日本語公式サイトhttp://www.f4.tvにたどりつく。最近、日本でもBS日テレ、関西では地上波でも放映しているらしい。

が、果たして。F4の4人と牧野つくしの実写の姿なんであるが、つくしちゃんはともかく、F4はどうもピンとこない。日本人よりもはるかに濃い顔立ち。台湾はもとより中華圏で大ヒットしたらしいけど、ロン毛で顔でかいお兄ちゃんたちが4人そろって白い服と来た日には「やっぱ、日本人の趣味と中国人の趣味は相容れないものなのよね」。

と、いいつつもやっぱりこのドラマは気になる。第1話から24話までのあらすじをみると、かなり原作に忠実だし。見たい! と思っていたらちょうどDVDがレンタル開始。そしてなんだかんだいいつつ、やっぱりドラマのF4がそのままアイドルグループとなったF4というのも気になりはじめ、サイト検索の長い旅がはじまったのであった。
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2004年09月10日

神尾葉子の『花より男子』

『流星花園』の原作は日本の少女漫画『花より男子』だ。集英社のマーガレットで長年連載され、コミックは全36巻。36巻が出版されたのは2004年1月のこと。集英社公式ホームページによると35巻までで、述べ4500万部発行されたという、ベストセラーでありロングセラーとなる少女漫画なのである。これまで日本でもアニメ化・実写映画化されている。


『花より男子』は少女マンガの王道をいくラブコメである。主人公は牧野つくし。普通の庶民的な女子高生だけど、金持ちの子弟が通う英徳学園の生徒である。つくしが学園をしきるF4と呼ばれる美男子おぼっちゃま4人組にケンカをうったところからおはなしが始まる。

このマンガが大成功したのは、少女マンガの読者層の女の子の夢を描ききったところにある。牧野つくしは、読者の女の子が自己投影でき、かつこうありたいなと理想化できるキャラクター。明るく清潔で正義感があって自己主張できて優しいけれども憎まれ口をたたく。そしてちょっとかわいくて貧乳。F4といわれる男の子たちも女の子にとって魅力的。美作あきら、西門総二郎はプレイボーイだけど、昔自閉症気味だった花沢類とリーダーで乱暴な道明寺司は一人の女性を愛することができる男として設定されている。4人とも王子様ではなく、短所も併せ持った男の子として描かれる。

で、何故かF4以外の男にもモテるつくしだけれども、数多の障害を乗り越えて、愛をうけいれていくという、ありがちといえばありがちなストーリーなのだが、これが飽きない。主要登場人物以外にも、整形済みのお嬢様、家をとびだした政治家の息子など個性の強い登場人物がつぎつぎでてくる。結末はわかっていても、いつまでもこの登場人物たちを見ていたい、と思わせる。この魅力は、キャラクターたちが生い立ちによってどこか屈折した性格をかかえている、にもかかわらず暗くはならないという原則で描かれているところによる。少女マンガの王道というのは、クセがなければ成り立たない。


タイトルだけはずっと前から耳にしていたこのマンガ、読み出したら続きがよみたくて仕方がなくなったのが1ヶ月前のこと。読み損ねていた20巻以降をマンガ喫茶で読破するのに3時間を要した。
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2004年09月09日

流星花園(花より男子)とF4

きっかけは1ヶ月前にたまたま、数巻読んだ神尾葉子の名作コミック『花より男子』。台湾でドラマ化されていることを知り、見たいと思っていたところ、TSUTAYAでレンタル開始になっていた。これがすごい。原作に忠実。特に主役の男の子4人組F4。写真で見た限りではでかい長髪兄ちゃんたち、でイマイチだったんだけど、動いているとほれぼれするの。原作のイメージどおりの"飾男"。

そういえば2002年の冬は、お仕事で台湾にいた。『流星花園』VCDが夜市に並んでいたような気もする。『流星花園2』が放映されていた頃だった。素通りしてたね。アイドル、と思って見逃してた。

ここ7,8年ほど、ゆるゆるときまぐれに中華映画と明星をみてはおもしろがったりなんやかんやしてきたけれども、よもやジャニ系美男子にはまるとは。
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2004年09月01日

筆者について

とりあえず1970年代生まれ。昔は活字中毒気味。1996年頃より香港映画をみはじめる。台湾、香港への旅行は最近ご無沙汰。ドキュメンタリーも好き。仙台在住。株式会社宣伝会議「編集・ライター養成講座」修了。続きを読む
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